地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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色染化学チーム(ご利用者向け)

京都市における染織業界は伝統分野(京友禅,西陣織等)から洋装分野(京プリント等),さらには資材等に至るまで多種にわたります。色染化学チームは染料や加工薬剤等の原材料をはじめ染色加工及び繊維加工にまつわる技術支援を通して,京都市域の繊維業界振興に尽力しています。

チームの得意技術として,染色加工全般,繊維機能加工,色彩管理,繊維系材料分析,環境対応技術等を有しています。これらの得意技術をベースとして,染色加工関連企業への技術支援を行っています。

業務内容

(1)研究・技術分野

  • ・染色業界(精練,浸染,捺染,仕上等)への技術支援
  • ・染色加工関連技術を用いた技術支援,工程改善,新技術・技法の開発
      キーワード:染色加工全般,機能加工,繊維改質,色彩管理,繊維加工材料,繊維系材料分析,環境・安全対策

(2)技術相談・指導業務

染色加工全般(精練,浸染,捺染,仕上),機能加工,草木染,染色堅ろう度向上,インクジェット捺染,色彩管理,染色用水,染色補正,染色工程改善等の技術相談や技術指導

染織技術相談室:染織加工中の不上り(故障)防止のための技術相談,故障の事後処理の技術相談,流通・小売り・消費者段階における故障相談等多岐にわたる。

(3)依頼試験・分析

  • 染色加工工程にかかわる試験(糊抜き,精練・漂白,減量加工,浸染,捺染,仕上加工試験等)
  • 一般的な消費性能に関わる試験(染色堅ろう度試験,生地の寸法変化試験,撥水試験,撥油試験等)
  • 染色製品の色彩管理(染色物の測色や色合わせ等)
  • 顕微鏡観察(光学顕微鏡,電子顕微鏡)
  • 繊維関連各種分析(付着物・異物,含有ホルマリン,絹のグラフト加工,繊維用機能加工剤,染色用水等)
  • 環境試験(繊維製品・繊維加工品の環境暴露試験)
  • 各種染色加工機器の貸し出し

(4)人材育成・研修業務

  • 伝統産業技術後継者育成研修 染色コース
  • 伝統産業技術後継者育成研修 きもの塾(基礎コース,応用コース)
  • ORT事業 染色加工の指導, 色染加工材料の分析等

主な取扱設備機器

<試験用染色機関連>

  • 浸染用試染機
    • 染色試験機(1ポット)チーズ染色対応,液攪拌タイプ
    • 染色試験機(縦置12ポット)バラ毛・糸染対応,液攪拌タイプ
    • 染色試験機(横置12ポット)ポット回転タイプ
    • オイルバス(染色試験用)
    • ウインス染色機(小幅用)
    • 試験用液流染色機
  • 捺染用試染機
    • 常圧蒸熱試験機(蒸箱)
    • 試験用高圧蒸熱機(HPスチーマー)
    • 試験用高温蒸熱機(HTスチーマー)
    • 試験用スクリーン捺染機
  • 仕上整理用試験機
    • パッダー
    • ベーキング試験機(熱処理機)
    • プレス試験機
    • 恒温恒湿器

<分析機器>

  • 高速FT-IRイメージングシステム
  • ガスクロマトグラフ
  • 液体クロマトグラフ 等

主な研究シーズ

  • 天然染料による染色技術

    市販されている天然染料(抽出液,食用色素)を用い,天然繊維(絹,綿等)の染色における消費性能向上について検討した。その結果,浸染,引染における染色処方,色相,堅ろう度等についての知見が得られた。
  • インクジェット捺染の前処理方法の検討

    インクジェット捺染では,染料インクの固着と滲みを防止するために,布帛に対して前処理を行う。この前処理液に含まれる様々な糊剤や薬品の効果を検証することにより滲みを防止し,高い固着率をもつ前処理方法を提案できるように研究を行っている。
  • 絹織物防縮加工技術

    化学薬品を一切用いずに絹染色加工品に防縮性を付与する技術を確立し,実用化を見据えた加工方法,加工機の検証が完了している。本防縮加工を施した絹古代縮緬を用いてきものを作製し,水に浸漬したところ,十分な効果が見られた。
  • エレクトロスピニング法によるナノファイバーの作製技術

    エレクトロスピニングは,ポリマーを溶解した溶液に高電圧を印加し,接地した極板方向に噴出させて極細繊維を得る技術である。現在,工業化における技術的課題について検討するとともに,抗菌や脱臭など種々機能性を有する直径がナノオーダーの超極細繊維の開発に取り組んでいる。
  • セルロースナノファイバーの機能化と機能性複合材料の開発

    次世代材料として研究開発が進められているセルロースナノファイバー(CNF)について,染色を含む繊維加工技術を基に,CNFに対する機能性の付加と,機能性CNFを用いた新規複合材料の開発を行っている。
  • 顔料系着色剤の染色補正への応用

    微粒子化した顔料を染色補正(染色時の不良箇所の修正)に用いる技術を確立し,京都染色補正工業協同組合を通じて実用化を進めている。顔料の長所である耐候性,固着の容易さ,対象素材の広さ等を保ちつつ,染料と殆ど変わらない仕上がりが得られる。

担当研究会

  • 京都染色研究会
  • 京染・精練染色研究会

担当者