航空機部品製造で培った高い信頼性と検査技術の展開
機器活用と技術相談で事業支援
株式会社KOYO熱錬
代表取締役 杉本 卓也 氏
執行役員・工場長 坂本 敏彦 氏

杉本 氏
坂本 氏
― 貴社の事業について教えてください。
当社は明治8年に鉄工所として創業し、機械加工や鋳物を扱っていましたが、戦後に熱処理事業に転換し、自動車や建設機械等の金属材料をはじめ、近年はより高度な品質が求められる航空機事業にも参入しています。
― 産技研を活用したきっかけは。
金属の熱処理方法の1つである浸炭処理を行った際の炭素量や硬さ分布の分析を依頼したのが最初のきっかけです。その後、グロー放電発光分光分析法による窒素分布分析や超合金の組織観察法など、専門的でより踏み込んだ検査・分析や金属に関する相談を気軽にできるので、定期的に利用しています。
― これまでに産技研を活用して解決できた課題は。
主に「トラブル対策」と「検査技術の相談」の2つの場面で産技研を利用しています。熱処理工程でトラブルが発生した際、それが他社から供給された材料に起因するものであっても、自社に試験設備がないため客観的な証明ができなかったことが課題でしたが、産技研に依頼した分析データを提示することで、お客様に納得していただくことができました。また、航空機などで用いられる耐熱合金の検査においては、評価用の試験片の作製自体が非常に難しいことがありますが、産技研に試験片の作製方法から相談したことにより、適切な検査や正確なデータ取得が可能になりました。
― 産技研に期待することは。
1つは、中小企業では導入することが困難な高度な分析計測機器の整備です。ただ、それ以上に「人」の存在を重視しています。機器を使いこなし、専門的な知見を用いて支援してくれる研究員がいてこそだからです。今後も信頼して相談できる人材の育成と継続的な技術支援を期待しています。
― 貴社の今後の展開は。
当社の強みは、厳格な基準が求められる航空機部品製造で培った「高度な検査体制」と「トレーサビリティ」です。検査設備への投資も進めており、それらを活かして、自動車、航空機以外の分野へ事業のポートフォリオを広げていきたいと考えています。
PROFILE
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