- お知らせ
設備導入のお知らせ(ICP質量分析装置)
令和2年度(公財)JKA機械設備拡充補助事業(競輪補助事業)にてICP質量分析装置を導入しました。
【装置概要】
ICP質量分析装置は,溶液試料中に含まれるppb(10億分の1)オーダーの極微量金属成分を分析できる装置です。アルゴンプラズマで溶液試料に含まれる元素をイオン化し,そのイオンを質量分析計(MS)で測定します。得られたマススペクトルのm/zから元素成分の定性(存在有無の確認)を行い,信号強度から定量(濃度測定)を行います。また,アルゴンや酸などに由来する多原子イオンによる大きなバックグラウンド信号(干渉)を低減するコリジョン・リアクションセルを有しており,ほとんど全ての元素の極微量分析が可能です。
金属やセラミックス,樹脂などの各種材料,製品に含まれる微量金属成分の測定により,新材料・製品の開発,製造プロセスの改善,品質向上を支援することが可能となります。
主な仕様:
・オートサンプラー
・コリジョンセル(ヘリウムモード)
・リアクションセル(水素モード)
・超高マトリックス導入システム
※装置について,詳しくは以下担当までお問い合わせください。
担当:金属系チーム