発酵微生物が生産するγ-アミノ酪酸(GABA)の定量方法の検討
- バイオ・食品・醸造
- 技術ノート
担当者 |
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概要 |
機能性アミノ酸であるγ-アミノ酪酸(GABA)は自然界に広く存在し,乳酸菌や麹菌の中に顕著な量のGABAを生産する菌株がいることが知られている。今回,当研究所保有の乳酸菌ライブラリーを対象としたスクリーニング及び食品中のGABA含有量測定を行うため,薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いたGABAの簡易的な検出と,液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を用いた定量方法について検討した。TLCでは展開溶媒に酢酸-酢酸エチル-メタノール-水系を用いることで,LC-MSではサンプルの調製液と溶出溶媒にギ酸を添加することで,様々な夾雑物が含まれる乳酸菌培養液上清サンプルにおいてGABAの分離検出と定量解析が行えた。更に,研究所独自の多成分分析方法構築を目指して,GABAと有機酸の一斉分析方法を検討したところ,単一の分析条件で一斉分析が可能であることが分かった。 |
研究期間 |
令和2年4月~令和3年3月 |
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キーワード
- GABA
- LC/MS
- TLC
- γ-アミノ酪酸
- アミノ酸
- 乳酸菌