ミクロフィブリル化セルロース強化ポリオレフィン樹脂へのカチオン化ポリマーの添加効果と補強機構
- プラスチック
- 研究抄録
担当者 |
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概要 |
セルロースナノファイバー(CNF)は軽量で優れた特性を有することから注目されている。本論文では,従来CNFでは高い補強効果を得ることが困難であったポリオレフィン樹脂の強化を行った。CNF/ポリオレフィン複合材料の相容化剤としてポリビニルアミン系添加剤を使用し,複合材料におけるセルロースの分散状態,力学的特性及び耐熱性の評価を実施した。相容化剤を用いることにより,引張特性がポリエチレンマトリックスで3.5倍,ポリプロピレンマトリックスで2倍まで向上した。線熱膨張係数は,ポリエチレンで1/4以下,ポリプロピレンで1/2以下まで低下した。ビニルアミン系相容化剤により,セルロース/樹脂界面が化学結合しセルロースがナノ解繊されることにより,高い物性が得られた。 |
研究期間 |
平成27年4月~平成28年3月 |
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キーワード
- セルロースナノファイバー
- マレイン酸変性ポリプロピレン
- 溶融混練
- 無水アルケニルコハク酸
- 界面制御