
地域企業、支援機関や大学など、産技研ユーザー同士で交流を深めていただき、新たな連携や支援のきっかけとなる様々なイベントを開催します。
会員企業同士の交流や、お困りごとの解決・アイデアを形にするためのものづくりのヒント探しなど、ぜひお気軽にご参加ください。
【プログラム】

1部 知恵創出“目の輝き”企業認定授与式・認定事業発表会
14:00~15:00/京都リサーチパーク 1号館4階(サイエンスホール))
産技研が技術支援などを行い、「伝統技術と先進技術の融合」や「新たな気づき」をキーワードに、2013年度からこれまでにのべ47社を認定してきました。
2025年度も、製品化・事業化などにつながった、もしくはその可能性が期待される事業や研究開発を行った企業を、知恵創出“目の輝き”企業に認定します。今後は、産技研UCに参画する各支援機関等との連携を深め、さらなる支援を行っていきます。
「産技研UC創造フォーラム」では認定授与式の後、各企業から認定事業の発表があります。ぜひご覧ください。
令和7年度 知恵創出“目の輝き”認定企業(五十音順)
カトーテック(株)
化粧ブラシの使用感を測定「ブラシ物性試験機の開発」
カトーテック株式会社は、風合い試験機「KES®」の製造などで培ってきた技術を活かし、人がブラシを使うときの「払う動き」をモデルにした仕組みにより、ブラシのコシ感やなめらかさに関する力を計測できる「ブラシ物性試験機」を開発しました。
近年、持続可能なものづくりの推進などにより、合成繊維を用いた化粧ブラシの開発が進んでいます。ブラシ物性試験機を活用することで、開発指標を設定でき、効率的な開発が可能となることに加え、消費者に品質を分かりやすく伝えられることが期待できます。
2024年3月に、日本産業標準調査会(JISC)において、株式会社タイキと産技研が、経済産業省の「新市場創造型標準化制度」を活用し提案した「化粧用ブラシの力学特性測定技術に関するJIS開発」が採択されました。
同年4月から、ブラシの特性や使用感の測定方法を“標準化” するための規格開発が進行中です。規格及びブラシ物性試験機の開発により、人の主観に頼ることが多かった化粧ブラシの使用感の評価を、今後、客観的に行えるようになります。

Natural Spirits(株) (森の京都蒸溜所)
蔵付き乳酸菌発酵エキスをボタニカルに活用「京都の恵みをいかしたクラフトジン製造」
Natural Spirits 株式会社では、福知山市にある日本酒の酒蔵跡地から、蔵付き乳酸菌を発見し、その発酵技術を継承しつつ、厳選した京素材を用いて、特徴的な香味のクラフトジンを製品化しました。
産技研では、保存されていた酒蔵及び酒造用具から採取した試料を使って培養試験を実施し、蔵付き微生物(乳酸菌K-1860株)の単離に成功。また、その保管条件や安定した培養条件を決定するなど、量産体制の支援を行いました。
同社では、この乳酸菌を活用し、京都産の9種の植物素材に対して一次発酵を行い、さらに酵母による二次発酵を経た京素材の発酵エキスをボタニカルとして活用しています。通常、クラフトジンの蒸溜所では素材をそのままボタニカルとして用いますが、同社は乳酸菌と酵母による二段階発酵を取り入れることで、独自性の高い発酵素材をボタニカルに活用でき、独特なフローラル香を持つジンの製造を実現しています。

2部 産技研UCネットワーキングセッション
特別企画
特別トークセッション
文化が仕事になる時代 ~地域資源を価値に変える「カルチャープレナー」の実像~
企画協力:大正大学/(G会議室 15:15~16:30)
産技研と大正大学の連携協定締結および大正大学京都アカデミアの2周年記念事業として、伝統産業における第二創業やスタートアップの動きを「文化事業家(カルチャープレナー)」という新しい視点で捉えながら、京都から世界へ発信する新たな価値創造について議論します。
『Forbes JAPAN』「CULTURE PRENEURS 30」に選出され、国内外で活躍する松﨑陸氏、カルチャープレナー支援に取り組む足立毅氏、スタートアップ支援を通じて地方創生に取り組む松本直人氏らのトークセッションによりカルチャープレナーの育成・支援や財政的サポートの具体策を考えるとともに、カルチャープレナーの成長がいかに地域の幸せにつながるのか、その可能性を深く探ります。
<パネリスト>
松﨑 陸 氏 Riku Matsuzaki 代表 京藍染師
足立 毅 氏 一般社団法人 日本カルチュアプレナー協会 代表理事
松本 直人 氏 株式会社 ABAKAM 代表取締役
<モデレーター>
村橋 克則 氏 大正大学 地域創生学部 公共政策学科 教授

特別展示
伝統的な陶芸技法とデジタルデザインの融合
企画協力:京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab/(B会議室 15:00~17:15)
KYOTO Design Lab[D-lab]は、デザインと建築を柱とする領域横断型の教育・研究拠点として京都工芸繊維大学が2014年に設立した、未来の社会的課題の探索と解決に取り組むコラボレーションのためのプラットフォームです。
本展示では、3Dプリントによる積層造形技術と最先端のプロシージャルデザイン、そして伝統的な陶芸技術を融合したセラミックタイルを紹介します。
Houdiniによるアルゴリズミックデザインで複雑かつ唯一無二のパターンを生成し、陶土で積層造形して成形、釉薬の配合はシミュレーションに基づいて設計し顔料を制御することで、深く美しい青色を生み出しています。技術的探究と美的成果を体現するサンプルタイルをぜひご覧ください。

PICK UP
半導体関連企業と支援機関による出展 (A会議室 15:00~17:15)
京都を拠点とする半導体関連ものづくり企業の技術や製品に加え、支援機関を活用した研究開発や事業化の取組例をご紹介します。
ぜひお立ち寄りください!
支援機関特設コーナー
ホワイエ/15:00~17:15

(一社)京都試作ネット
京都試作ネットは京都府下の中小企業40社が「京都を試作の一大集積地にする」をビジョンに掲げ、2001年に発足した試作サービスソリューションチームです。図面のない、構想段階から世にないものの試作やデザインなども手掛け、近年はスタートアップのものづくり支援なども行っています。
京都よろずものづくり相談コーナーを開設します。

(一社)京都発明協会
京都発明協会は、特許や商標など知的財産権に関する相談やセミナーなどを通じて京都企業を支援しています。知的財産に関する相談が無料でできる、INPIT 京都府知財総合支援窓口・京都府知的財産総合サポートセンターの出張相談コーナーを開設します。

(公財)京都高度技術研究所(ASTEM)
次代の京都経済を担う企業の成長・発展を総合的に支援する京都市の産業支援機関です。
ICT、ライフサイエンス、環境など幅広い分野で、産学公連携による研究開発や事業化を推進するとともに、ベンチャー・中小企業への多様なサポートを行っています。
企画イベント「社内デジタル化を生成AIがお助け」では、業務デジタル化計画やコスト計算にAIを活用した事例をご紹介。持ち込み案件でのお試し利用も可能です。
企画イベントはC会議室で開催!
ポスター展示
- UC会員(一般会員・研究会会員)(サイエンスホール/15:00~17:15)
<一般会員>
出展者一覧
画像
大原パラヂウム化学(株)取組紹介
創業100年の化学品メーカーです。以下の展示内容に関連する課題をお持ちの企業様や、協業できる企業様との出会いを求めています。
▶PCP/MOFを用いたガス吸着材
硫化水素やアンモニアなどを瞬間的に吸着します。臭気対策、酸性ガスによる機器腐食対策などが可能です。
▶非フッ素耐油コーティング剤
フッ素フリーで高いレベルの耐油性を付与します。
▶機能性加工剤
水系の加工剤です。繊維など各種素材に対する機能付与のご相談が可能です。(同)COCOO
異業種連携
COCOOは、工藝と工業のハイブリッド商品を提供するメーカーです。
京都老舗漆屋「佐藤喜代松商店」とタッグを組み、漆技術の伝統と革新を追求しながら、機能的かつ長く愛用できる心地よい商品を生み出しています。
第一弾商品「KISSUL(キッスル)」は、内外面に天然漆を特許技術で塗布した魔法瓶タンブラー。傷にも強く修復可能なサスティナブル商品です。(株)佐藤喜代松商店
取組紹介
漆を使った製品開発、ブランディング、企業価値向上を得意としています。
SHINA
取組紹介
SHINAは京都を拠点に、伝統的な文化やこだわりのあるものづくりをおこなう企業やブランドの新規事業企画、商品開発、広報支援を行う企画屋です。市場調査からコンセプト立案、販売戦略まで一貫してサポートし、成果につながる具現化を強みとしています。展示では、これまでの企画実績やプロデュース事例を紹介し、事業成長に寄り添うコンサルティングの可能性をご紹介します。
大東寝具工業(株)
取組紹介
1925年創業、“快眠とくつろぎで世界を元気にする”を使命として、百年にわたり蓄積したものづくりの知恵と技術に、日々アップデートする睡眠の知識を掛け合わせ、お一人おひとりに寄り添った睡眠&くつろぎ環境の創造提案と睡眠の課題を解決する製品・サービスをお届けしております。
<展示内容>
1. AIによる枕&寝具フィッティング
2. 空気をまとう着心地パジャマ 京和晒綿紗 KYO WAZARASHI MENSYA
3. 日本のソファ tetra(株) NEW-TECH
準備中
準備中
(株)ピューズ
取組紹介
ピューズは、40年以上にわたり電気で動く乗り物の開発に取り組み、近年は自動運転車両など未来のモビリティ領域にも挑戦を広げているメーカーです。培った技術と発想力で次世代の移動手段を追求し続けています。今回の展示では、電気自動車の使用済みバッテリパックを活用した急速充電器をご紹介。再利用による環境負荷の低減と持続可能なエネルギー活用の可能性を提案し、未来のモビリティ社会に貢献していきます。
(株)プラズマイオンアシスト
準備中
準備中
(株) 増田医科器械
協力・サポート募集
弊社は京都を中心に滋賀、福井、大阪、奈良、兵庫各府県の医療機関・研究所・企業に医療機器及び理化学機器の販売を行なっています。長年の実績と豊富な経験から大学・企業のメンター・アドバイザーとして医療機器の開発および先進医療申請のお手伝い・コンサルティングにも従事させていただいてます。医療機器及び理化学機器に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
(五十音順/2025.9.24時点)
<研究会会員>
京染・精練染色研究会/京都工芸研究会/京都合成樹脂研究会/京都酒造工業研究会/京都セラミックフォーラム/京都先端技術研究会/京都陶磁器研究会/鍍秀会/西陣織物研究会(五十音順/2025.9.24時点)
- 支援機関・大学(ホワイエ/15:00~17:15)
出展者一覧
写真
関西・共創の森(近畿経済産業局)
「関西・共創の森」の取組紹介、価値共創・オープンイノベーションを促進するイベントをご案内します。
関西広域産業共創プラットフォーム
関西広域連合域内の11公設試と多様な機関が連携し、企業を支援するプラットフォームです。技術相談、事業化・製品化にかかるご相談への支援をご紹介します。
(公財)京都産業21
京都府内の全業種の中小企業を対象に全てのステージの経営課題の解決を幅広く支援する公的機関です。
今回は、最大の経営課題でもある人手不足に対する支援策として「攻めの経営」によるプロフェッショナル人材の活用や、後継者不在企業と後継者とのマッチング支援を中心にご紹介します。京都商工会議所
京都商工会議所は、経営のお悩みに寄り添いながら、中小企業のチャレンジを多角的なサポートで応援しています!
京都信用保証協会
金融と経営の総合支援サービス機関として、中小企業者様への金融支援、経営支援を行っています。
京都大学 学際融合教育研究推進センター ナノテクノロジーハブ拠点
当拠点はナノマイクロ試作ラインを備えた学内外に開かれた装置共用施設です。
・装置毎に1時間単位で利用可能です。
・利用者自らが装置を操作し試作できます
・技術相談に応じ、試作代行サービスも提供します。(一社)京都知恵産業創造の森
京都知恵産業創造の森では、京都経済の発展と活性化を目的にオール京都でスタートアップ支援や産学公連携の推進等を行っています。当日は、京都知恵産業創造の森が支援した産学連携の事例を展示でご紹介します。
京都伝統工芸大学校
伝統工芸士をはじめとする伝統工芸業界の名工から、日本の伝統を支えてきた技を直接学び、卒業時にはプロとして活躍できる実力をつけることができる学校です。
京都伝統産業ミュージアム(運営(株)京都産業振興センター)
京都伝統産業ミュージアムは、次世代を担う職人や作家の紹介を積極的に行い、オンラインを活用した情報発信にも注力しております。また、各種イベントやMICEにおいては記念品に寄与するものづくりを提案し、伝統の技と現代社会を結び付ける活動を推進。京都の工芸の未来を見据え、その発展に資する取組を展開しています。
京都府中小企業技術センター
技術相談、機器の利用、試験・分析・測定、セミナーや研究会など、支援内容をご紹介します。
(一社)京都府中小企業診断協会
中小企業診断協会で取り組んでいる、企業診断、コンサルティング、調査研究、セミナー等の様々なご支援をご案内いたします。
京都府中小企業団体中央会
中小企業小規模事業者の組織化を御検討の際は、お気軽に御相談ください。
KRP地区共創パートナーシップ
準備中
準備中
JapanCraft21
JapanCraft21は、日本の伝統工芸の再生に向けて、現場の課題をひとつずつ見いだし、解決していくことを目的とする非営利団体です。
主な活動は、(1)年1回の「日本伝統工芸再生コンテスト」の実施、(2)受賞者への継続的支援、(3)受賞者の後継者育成への資金援助、(4)伝統建築技術を教える塾への奨学金提供、など。
今回は、私たちの活動をご紹介するチラシを展示しています。
ぜひ手に取ってご覧ください。
3部 交流会
17:45~20:00/会場 GOCONC(京都リサーチパーク10号館1F)
ブース出展事業者や、イベント参加者などさまざまな事業者の方と交流を深めていただけます。
事前に参加申込が必須です(先着80名まで)。交流会費4,000円/人は当日受付にてお支払いください。

タイムテーブル&会場マップ

PICK UP
Free Coffee|小川珈琲(株)

地元京都に本社を置く小川珈琲は、創業70 年以上の歴史を持つコーヒー
ロースター。小川珈琲にてコーヒーをご用意しています。
ショートブレイクや、交流の際にご利用ください!
小川珈琲× 産技研
技術支援メニューを活用した事例はこちら
お問い合わせ
知恵産業融合センター (担当:上坂、荒木)
電話:075-326-6100/メール:sangiken-uc@tc-kyoto.or.jp