京都酵母とは?
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京都酵母。受け継がれてきた財産。
京都市産業技術研究所は、昭和30年代から清酒酵母の開発・管理・分譲を続けており、京都の日本酒造りを支えている。
半世紀以上にわたり保管されている100株以上もの酵母たちは、まさしく脈々と受け継がれてきた財産である。
ここから数多の選抜・分析を繰り返して、京都独自の清酒酵母「京都酵母」が生み出されている。
酵母のはたらき
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酵母がつくり出す香りと味。
日本酒造りでは、米のデンプンが麹の酵素によって分解され、糖に変化する。「酵母」はこの糖を食べ、アルコールをつくると同時に、原料の米からは決して想像できない、様々な香り成分や味成分もつくり出す。
現在5種類ある「京都酵母」でつくられた日本酒は、それぞれ香味の”スタイル” がまったく異なり、適した呑みごろ温度も違う。さらに料理とのペアリングや呑む器(うつわ)、飲用シーンまでも様々に提案し、日本酒の多様性を大きく広げる可能性を秘めている。
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ロゴマークに込めた思い
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酵母の細胞核と、酵母が出芽している様子を、利き猪口に使われている「蛇の目」から着想してロゴマークをデザイン。各酵母が造る香味を色に見立て、京都酵母全体で、様々な香味の提案ができるイメージを虹色のグラデーションで表現しています。
米を白いキャンバス、酵母を絵の具に見立て、キャンバスに絵を描いた時に作り手によって異なる作品が生まれるように、京都の蔵元から多彩な味わいの酒が生まれて欲しいとう思いを込めました。