静電気場における種々の短繊維の挙動について -静電植毛に関する基礎的研究-
- 研究報告
- 染色加工
担当者 |
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概要 |
静電植毛は,高電圧を利用して短繊維 (パイル)を飛却させ,接着剤を塗布した布自等に投錨する加工である。古くから行われてきた加工ではあるが,加工業者の多くは経験と勘でこの加工を行っており,技術的問題に直面することが少なくない。そこで本研究では,様々な加工方式に対応した静電植毛試験装置を作製し,種々条件で植毛試験を行うとともに,高速度カメラを用いたパイルの挙動観察を行い,以下の知見を得た。・パイルの水分率の低下は,特にレーヨンパイルの飛期性に大きな影響を及ぼす。・水分率の低下により飛期性が低下したパイルは,加湿雰囲気下に放置する等して再度水分を付与すると,飛期性は回復する。しかし,過剰の水分付与は植毛ムラを発生させる。・水分率の他,パイルの分離性 (ほつれやすさ)も飛期性に影響を与える。・誘導による帯電方式のダウンメソッドでの植毛は,パイルの分離性の影響を小さく抑えられる。 |
研究期間 |
(記載なし) |