静電気場における種々の短繊維の挙動について ~静電植毛に関する研究~
- 研究報告
- 染色加工
担当者 |
|
---|---|
概要 |
静電植毛(フロック加工)は,接着剤を塗布した布帛等に高電圧を利用して短繊維(パイル)を投錨する加工である。古くから行われてきた加工であるが,近年,植毛プリントを施したT-シャツ等がその意匠性の高さから市場に受け,現在再注目されている。しかしながら,市内加工業業者の多くは経験と勘でこの加工を行っており,技術的問題に直面することが少なくない。 そこで本研究では,パイルに高電圧を印加して下方からアース極板のある上方へ飛翔させるアップメソド,パイルを上方から静電気場に供給して下方へ飛翔させるダウンメソドの両加工方式に対応可能な静電植毛試験装置を開発した。そして,開発装置を用いて種々パイルの飛翔性を試験し,印加電圧や電極間距離,湿度やパイルの水分率の他,パイルの分離性が飛翔性に大きく影響すること等の知見を得た。また,麻布やウッドチップ,おがくず等を原材料とした静電植毛用パイルの作製方法についても検討を行った。 |
研究期間 |
平成23年5月~継続中 |