近代日本画に使われていた群青系絵具の化学分析による解析
- 技術ノート
- その他
担当者 |
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概要 |
京都市産業技術研究所では,文化財の分析・解析技術の高度化とそれを活かした文化財修復等への技術提供を目的に,各機関との連携による取組を実施している。 その中の一つに京都市立芸術大学との共同研究があり,これまで明治から昭和にかけ京都画壇で活躍した木島櫻谷遺品の絵具について,化学分析による解析を行い,近代日本画に使用されていた絵具の変遷や体系化について検討を行ってきた。 今回は群青系の絵具について検討を行った結果,非結晶体の物質は含まれず,結晶鉱物によるものであることが示唆された。またそれらの絵具は,単一の結晶鉱物ではなく,銅を含む結晶鉱物と鉛を含む結晶鉱物の混合物であることも示唆された。 |
研究期間 |
令和2年4月~令和3年3月 |
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キーワード
- X線回折
- 光学顕微鏡
- 木島櫻谷
- 絵具
- 群青
- 蛍光X線