セルロースナノファイバー強化ポリアミド6の複合化技術,力学的特性及び耐熱性
- プラスチック
- 研究論文
担当者 |
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概要 |
二軸押出機を使用して,アセチル(Ac)化パルプとポリアミド6(PA6)を溶融混練することにより複合材料を得た。パルプの主成分であるセルロースの水酸基をAc化することにより,パルプの耐熱性が向上した。さらにセルロースへの疎水性付与及び水素結合を抑制する効果が得られたことで,溶融混練工程において,PA6中でパルプが解繊されることによるセルロースナノファイバー(CNF)化が促進された。Ac基置換度が0.5程度のパルプを10wt%添加し,それがCNF化することにより,非強化PA6の曲げ弾性率2220MPa,曲げ強度91.2MPaから,それぞれ5430MPa,159MPaに向上した。さらに熱膨張係数は,113ppm/Kから19.3ppm/Kに向上した。示差走査熱量分析により,Ac化によりパルプの分散性の向上が確認できた。 |
研究期間 |
令和2年4月~令和3年3月 |
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キーワード
- グリーンコンポジット
- セルロースナノファイバー
- ナノ分散
- ポリアミド樹脂
- 化学修飾