デュアル酵素システムによる塩基性pHにおける漆の硬化
- 塗装・漆工
- 研究抄録
担当者 |
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概要 |
漆は,ウルシノキの樹液から得られる環境に優しい材料である。漆の硬化は,主成分であるフェノール性化合物のウルシオールが,内在のラッカーゼによって酸化・重合することで達成される。この硬化反応は,強塩基性下では起こらなくなることが知られている。そこで本研究では,強塩基性下で漆が硬化不良となる原因を解明し,この問題を解決する方法を探索した。過酸化水素を酸素に分解するカタラーゼと酸素電極を用いた実験によって,ウルシオールと塩基性の水の混合物から過酸化水素が大量に生成することが見出された。また,過酸化水素が漆に与える・・・・(以下pdf参照) |
原題 |
Curing of Urushi under basic pH conditions by a dual enzyme system |
研究期間 |
平成31年4月~令和2年3月 |
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キーワード
- ウルシオール
- ペルオキシダーゼ
- ラッカーゼ
- 漆
- 過酸化水素