インクジェットを利用した微小液滴形成における粘度及び表面張力が与える影響
- 技術ノート
- 染色加工
担当者 |
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概要 |
インクジェットとは微小な液滴を吐出し,メディアに対して着滴させる印刷方式の総称である。現在では,家庭用のプリンターをはじめとした印刷分野以外にも,多岐にわたる産業分野において使用されている技術である。本報では,多価アルコールや界面活性剤から成る様々な物性値のインクを吐出し,マイクロ秒オーダーにおける液滴形成を観察することで,インク物性及び駆動条件が微小液滴に与える影響について検討した。結果,粘度と吐出速度には相関があり,粘度が高い溶液ほど吐出速度は遅くなること,液滴サイズは物性値よりもピエゾ素子の変形量による要因が大きく,駆動波形や駆動電圧を制御することで様々な大きさの液滴を容易に作り出すことができることが分かった。また,今回測定した静的表面張力と吐出速度には明確な相関がなく,液滴形成には静的表面張力以外の物性的な要因があることが分かった。 |
研究期間 |
平成27年4月~平成28年3月 |
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キーワード
- インクジェット
- インクジェット捺染
- 粘度
- 表面張力