微生物細胞表層タンパク質の簡便な分離手法の開発
- バイオ・食品・醸造
- 技術ノート
担当者 |
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概要 |
細胞膜は生物の細胞を取り囲んでいる膜で,細胞内部と外部環境とを隔てている。その構成要素は脂質やタンパク質であり,膜タンパク質はその脂質の中に埋め込まれるように存在している。そのため,脂質と結合した膜タンパク質を抽出・回収し分析することは容易ではない。今回,界面活性剤が一定濃度・温度を超えるとミセル化することにより水相と分離する現象を利用し,大腸菌の膜タンパク質について脂質と共にミセル相に回収した。 回収したサンプルについては二次元電気泳動法にて分離した。分離したタンパク質スポットについてMALDITOF/MS(SHIMADZU AXIMA Performance)により分析した結果,膜に存在するタンパク質であることが確認でき,本手法により簡便に膜タンパク質が回収可能であることが示された。 |
研究期間 |
平成27年4月~平成28年3月 |
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キーワード
- タンパク質分離
- 二次元電気泳動