水素吸蔵チタンを利用した水素定量分析に関する検討 ―GD-OESによる水素分析技術の確立(第4報)―
- 研究論文
- 金属
担当者 |
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概要 |
本研究では,グロー放電発光分析装置(GD-OES)における水素の定量的評価を可能とするために,水素分析用標準試料の作製を目指している。これまでの検討の中で,673Kでチタン(Ti)に水素を吸蔵させること(673K-Ti水素吸蔵材)が,表面から深さ方向に均一な水素強度分布を持った試料の作製手法として効果的であることがわかった。 本報では673K-Ti水素吸蔵材を用いたGD-OESにおける簡易水素定量分析について検討を行った。673K-Ti水素吸蔵材の水素の発光強度と水素吸蔵量の関係により検量線を作製し,室温(303K) で水素を吸蔵させたTi( 303K-Ti水素吸蔵材)について定量計算を行った。その結果,半定量的であるが水素吸蔵処理時に得られた水素吸蔵量と近い値を求めることができ,673K-Ti水素吸蔵材はGD-OES用の水素分析用標準試料として利用できる可能性が示唆された。 |
研究期間 |
平成26年4月~平成27年3月 |
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キーワード
- GD-OES
- グロー放電発光分光分析
- 水素分布
- 水素分析
- 水素吸蔵