グロー放電発光分析装置(GDS)による水素分析技術の確立(第3報)
- 研究報告
- 金属
担当者 |
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概要 |
本研究では,グロー放電発光分析装置(GDS)における水素の定量的な評価を目的として,水素分析用標準試料の作製を目指している。 水素分析用標準試料となるためには,"表面から内部まで均一に水素が吸蔵されていること" が必要であると考える。これまでの検討の中でTi は水素分析用標準試料の母材として適した材料であると判断した。しかし,室温にてTi に水素を吸蔵させた場合,表面に濃度分布のある水素の濃化層が形成され,定量化が困難であるという課題が残っている。本年度は,表面付近の濃化した水素を試料中に均一に分布させるために,室温にて水素を吸蔵させたTi について熱処理を行い,熱処理による水素の分布挙動について検討を行った。熱処理を行うことで,表面付近の水素は内部に分布することが分かった。また,水素吸蔵量が1000ppm 以下ならば,表面から内部まで均一に水素が分布した試料を作製できる可能性が示唆された。 |
研究期間 |
平成25年4月~平成26年3月 |
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キーワード
- GD-OES
- グロー放電発光分光分析
- 水素分布
- 水素分析
- 水素吸蔵