セルロースナノファイバーバイオコンポジットの特性
- プラスチック
- 研究報告
担当者 |
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概要 |
セルロースナノファイバー(CNF)によりバイオポリマーであるポリアミド11(PA11)を強化したオールバイオコンポジットを作製し,その力学的特性,耐熱性を評価した。PA11との相容性向上のため,CNFを4種類のカチオン性表面処理剤により化学修飾した。その結果,高分子量且つセルロース水酸基との反応性が高い官能基を有するカチオン性ポリマーが最も効果があることを確認できた。その特性は,化学修飾CNF10wt%添加において,曲げ弾性率2060MPa,曲げ強度72.7MPaであり,ニートPA11材料に対して+78%,+47%の補強効果が得られた。さらに荷重たわみ温度は,同じく化学修飾CNF10wt%添加において,低応力(0.45MPa)試験および高応力(1.8MPa)試験において164℃および109℃であり,ニートPA11材料に対して+53℃及び+62℃向上した。これらの特性は,自動車外板材に適用可能なポリマーアロイ材料に近い特性であった。 |
研究期間 |
平成25年4月~平成26年3月 |
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キーワード
- グリーンコンポジット
- セルロースナノファイバー
- ナノ分散
- ポリアミド樹脂
- 化学修飾