電子ジャカードによる紋織物の開発
- 研究報告
- 製織・DX
担当者 |
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概要 |
電子ジャカードには複動式と単動式があるが,今年度は全幅が糸はつりの機装置となっている2688口複動式電子ジャカードを用いて精細な柄の紋織物を試作した。この文様は,たて糸2464本からなる精細な柄で,紋作成システムを用いて紋紙データを製作した。これを用いて製織したが,縫い取り紋様の柄が割れる問題や,色糸の部分だけによこ糸を挿入すると,よこ段が発生する問題が発生した。これらの問題を解決するため,裏トジがあり地緯糸も文様に用いる,地上げ朱珍のようにコワ糸までよこ糸を通すことにより,精細で椅麗な織物が製織できた。このように全幅で精細な文様が織り出せるメリットを活かして、染色加工チームが研究しているアナモノフォーズの柄の提供を受け,テーブルセンターの製織を行った。この作品については,染色加工チームの作品とともに,平成24年10月25日~26日に富山県南砺市で開催された第50回全国繊維技術交流プラザに出展し優秀賞を獲得した。また,シャットル織機に複動式電子ジャカードを搭載するという新しい試みを行っているため,この組合せにおける騒音のデータ収集も行った。 |
研究期間 |
(記載なし) |
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キーワード
- 朱珍
- 縫い取り紋
- 複動式
- 電子ジャカード