茜染めにおける金属錯体の形成と耐光性について
- 技術ノート
- 染色加工
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概要 |
地球規模での不可逆的な環境破壊を背景に、繊維産業においても持続可能な展開が模索されている。天然染料の利用もその一つであるが、一般に耐光性が低いことが課題である。天然染料染色では媒染方法の検討により耐光性の高い有機金属錯体の形成を促すことで耐光性向上が見込まれるが、その機構の詳細は未だ解明されていない。本報告では、茜色素をターゲットに、安定性の高い金属錯体を分子設計し、それに基づいた染色処方の検討を行うことで耐光性の向上を試みた。耐光性は染色時のpHにより大きく変化し、特に塩基性での染色が耐光性に優れるという結果を得た。また、測色と蛍光スペクトル測定から、錯形成の違いが耐光性の差として現れていることを確認した。 |
発行年度 |
2024年度発行 |
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キーワード
- 茜染め
- プルプリン
- 媒染
- 天然染料
- 染色加工