京都陶磁器業界におけるリチウム系原料課題の調査
- 調査
- 陶磁器・ファインセラミックス
担当者 |
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概要 |
近年、様々な産業分野で資源問題が増えており、伝統産業業界にも原料供給等の問題は顕在化しつつある。リチウム系原料は、陶磁器業界において釉薬の低融点化や素地の耐熱性強化など機能性向上に欠かせない原料として一部利用されているが、価格高騰及び供給不安などの資源リスクを抱えている。本稿では、リチウム系原料の価格高騰及び供給不安に至った背景と陶磁器業界におけるリチウム系原料の利用用途及び代替技術等について調査した結果を報告する。リチウム系原料問題は、直接的には、リチウムイオン電池を搭載する電気自動車(EV)需要の急拡大に伴う供給逼迫によるものであるが、背景には複数の国際情勢が絡み合っている。また、陶磁器業界におけるリチウム代替は、容易ではないものの技術開発が進められている他、炭酸リチウムの新たな供給源として、未利用資源の開発やリチウムイオン電池リサイクル技術の確立などが期待されている。 |
発行年度 |
2024年度発行 |
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キーワード
- リチウム系原料
- サプライチェーン
- SDGs
- 原料問題
- 希少資源
- 伝統産業
- 釉薬
- 陶磁器