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CNF強化樹脂が水上オートバイ部材に採用
日本製紙株式会社が製造販売するセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂「cellenpia®PLAS(セレンピア®プラス)」が、ヤマハ発動機が北米で販売を開始した水上オートバイ「ウェーブランナー」およびウォータージェット推進機を搭載する「スポーツボート」の2024年モデルのエンジンカバーに採用されました。CNF強化樹脂を用いた輸送機器部品の量産化は、世界初(注1)の事例となります。
日本製紙株式会社が開発し、今回採用されたCNF強化樹脂セレンピア®プラスは、産技研が開発に携わった革新的なCNF製造技術”京都プロセス”(注2)がベースになっています。
CNF 強化樹脂は、木質資源を活用したバイオマス素材であるCNFを、ポリプロピレンなどの樹脂へ混練・分散することにより製造される高強度な新素材です。既存樹脂材料と比較し、25%以上の軽量化が図れることに加えて、マテリアルリサイクル性に優れるため、プラスチック使用量の削減とCO2を主とした温暖化ガス排出削減につながります。
産技研も”京都プロセス”の活用・普及に力を入れ、事業者の皆様と共に炭素循環社会の実現に貢献してまいります。
日本製紙株式会社ニュースリリース
https://www.nipponpapergroup.com/news/year/2023/news230825005524.html
(注1)日本製紙株式会社およびヤマハ発動機調べ
(注2)NEDO委託事業「非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発/木質系バイオマスから化学品までの一貫製造プロセスの開発/高機能リグノセルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと部材化技術開発」の成果技術