修了生の声
兼松 俊明
研修1期生、京都漆器工芸協同組合理事長、伝統工芸士、京の名工
漆工(応用)コースの研修は、京漆器の伝統的な技術を幅広く学ぶ一方で、科学的に分析や実験を通して漆を知ることができる貴重な機会です。私がお世話になったのはもう四十数年前になりますが、研修で学んだ技術や知識は今も仕事の原点となっています。また同期の研修生とは現在も交流が有り、産技研の研修は貴重な仲間とのスタートの場でした。
枚田 夕佳
研修31期生
研修を受講することで、棗・お盆・お重・夫婦椀等の異なる形状によって、各デザインの魅せ方が変わることを新たに学ぶことができました。また、わからないことをそのままにせず、先生方に細部まで指導していただける産技研の研修だからこそ、仕事に直結する螺鈿や蒔絵などの加飾技術や漆に関する新しい知識など、これまでにない多くの学びがありました。
研修について
京都市産業技術研究所では、京都の漆工産業界の将来を担う人材の育成を目的として、漆工コースを開催し研修生を募集します。
京都の漆工業界で現在活躍する講師陣や当研究所職員により、漆工の基礎的技法の他、塗漆技法、蒔絵・螺鈿などの加飾技法、乾漆技法による自由造形など、基礎から作品制作まで充実した内容の研修を行います。また、各研修生それぞれの課題に対し、研修生が十分に理解した上で技術を高めることができるよう、少人数で丁寧な指導を行うことが特徴です。さらに、高度な技法・技術を習得することに加えて、新しい材料や研究事業により開発・商品化された材料を用いた、研究所ならではのチャレンジに取り組みます。
本コース修了生の多くは漆器関連業界に携わる技術者として、また漆芸作家としても活躍しています。
ポイント
- 京都の第一線で活躍する講師陣から高度な技法・技術を習得することができます。
- 科学的な視点を学ぶことで、漆に対する理解をより深めることができます。
- これまでにない材料や手法を取入れることで、新たな表現へ繋げることができます。
コースのご紹介
<漆工コース>
京漆器の基礎的な技法である「布着せ本堅地」や「呂?仕上」など塗漆技法の他、蒔絵、漆絵の基礎、乾漆技法による自由造形など、漆芸の基礎を幅広く学びます。
<漆工応用コース>
漆工の基礎的技法の他、蒔絵・螺鈿などの加飾技法や乾漆技法など、基礎から高度な加飾技法を用いた作品制作まで充実した内容の研修を行います。
開催時期 |
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研修講師 | 漆芸作家、漆工専門技術者(漆塗、蒔絵、青貝・螺鈿、乾漆等)、当研究所研究員、大学教員 |
研修場所 | 当研究所 |
資格要件 | 資格要件 次のいずれかの要件を満たされている方
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募集定員 |
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受講料 | 各コース 260,000円(予定) |
募集期間 | 第1回 11月 中旬~12月上旬 |
受講者の決定 | 以下の選考試験及び面接により選考し、選考結果は郵送にて通知します。 選考試験:第1回募集 12月中旬、第2回募集 2月中旬
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3D ビュー+VR 映像で見学できます。
お問い合わせ
製品化・人材育成支援グループ 担当:橘、池永