若手作家・職人が作るバーチャル展示会
DATA
- 成果
- デジタル化推進
- 業種
- 伝統産業
- 対応分野
- デザイン
- 支援方法
- 伝統産業担い手支援 / 技術相談
- 企業・組織
- 京都漆器青年会
- ポイント
-
- スマホの専用アプリを使って展示会場を3D化
- 場所や時期を限定しない情報発信が可能
京都漆器青年会は、京漆器に関わる45歳までの製造者・販売者・資材製造販売者が加入する任意団体です。京都漆器工芸協同組合の下部組織として活動しています。
事業における課題
会場に来られない方にも展示会を届けたい!
京都漆器青年会では、「うるおい漆展」という展覧会を毎年開催しています。令和5年2月の展示会の準備を進める中で、コロナ禍がまだ収束しきっていない時期だったため、会場への集客が見込みづらいことが課題になっていました。そんな折に、デザイン支援を担当する研究員と手描友禅の若手作家・職人グループが取り組んだ「伝統産業分野でも導入可能なバーチャル展示会」の事例(研究報告へ)を知って興味を持たれ、自分たちも取り組んでみたいと相談をいただきました。
課題解決に向けた挑戦
スマートフォンでバーチャル展示会を作る
スマホの専用アプリを使って展示会場を3D化する技術をご紹介。青年会のメンバー向けに、実習も交えながらバーチャル展示会講座を開催しました。
事業における成果
情報発信の幅を広げるきっかけに
令和5年2月22~26日にMOCADギャラリーにて開催された「うるおい漆展2023」では、京都漆器青年会のメンバーが、自分たちでを作ったバーチャル展示を公開しました。
その結果、遠方にお住まいの方など、来場ができない人も展示を楽しめるように。また、会期が終了した後もパソコンやスマホでバーチャル展示会にアクセスできるので、場所や時期を限定しない情報発信が可能になりました。技術を活用することで発信の幅が広がることを実感いただき、今後に活きる取組になったと思います。
企業・担当者のコメント
以前に産技研で実施されたバーチャル展示を拝見し、漆器青年会でも主催する「うるおい漆展」で実施できないかと思いついたのが最初でした。計画した当初は予算に限りもあるので会員の力で実施しようと計画しておりましたが本当に会員だけでできるのだろうか不安でした。そこで技術指導を依頼し、講習会を開催してもらいました。必要な機材のこと、機材使用時の注意点、撮影時に心がけることなどなど細かく指導していただき本当にありがたかったです。実際の撮影には立ち会ってもらうことなく会員だけでスムーズに実施できました。画像のクォリティーも非常に高く、満足いくものでした。バーチャル展示をみていただいた方からは素人が撮影したとは思えないと言っていただきました。
PROFILE
京都漆器青年会
京都漆器青年会
住所:京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 KYOオフィス
電話番号:075-761-3460
事業内容:京漆器に関わる45歳迄の製造者、販売者、資材製造販売者が加入する任意団体。作品展、商品開発、研修会等、様々な活動の企画、実施をとおして、会員の資質向上を目指し、京漆器の普及に精力的に取り組む。1971年7月28日創立。
WEBサイト:https://www.facebook.com/urushi.kyoto.jp/