廃棄された竹割り箸がユニークなデザインのテーブルに
アップサイクル家具の開発
DATA
- 成果
- 新商品開発
- 業種
- 木材、木製品製造業
- 対応分野
- プラスチック
- 支援方法
- 技術相談 / 試験・分析 / 連携先紹介
- 企業・組織
- TerrUP
- ポイント
-
- 事業者のアイデアを形にするため、竹割り箸を板材にするための製造方法を検討。強度試験等を実施。
TerrUPについて
代表の村上勇一氏が飲食店に勤務していた経験から、廃棄された竹割り箸から家具を生みだすアップサイクルブランド「TAKEZEN」(タケゼン)を起ち上げ。ECサイトをスタートして以降、多くのメディアに取り上げられるなど注目を集める。
事業における課題
廃棄された竹割り箸を生まれ変わらせたい
「廃棄された竹割り箸から板材をつくる」というアイデアを形にするためはどのようにすればよいのか検討される中で、産技研にご相談いただきました。
課題解決に向けた挑戦
事業者と研究員で製造方法を検討
産技研では、竹割り箸を樹脂で固めて板材をつくるために、以下のポイントを検討しました。
- 事業者と相談しながら使用する機器や工程を検討
- 竹割り箸を固めるのに適した樹脂を製造するメーカーを紹介
- 試作品の制作には産技研の技術支援制度を利用
- 成形品を観察し、樹脂の発泡を抑える方法や、隙間をなくす方法など、工程の改善について技術支援
約半年間の試行錯誤の結果、ついに原型となる板材が完成し、産技研で強度試験や評価を行いました。
事業における成果
竹割り箸を再利用したインテリア家具が完成。大きな話題に。
その後TerrUPでは、廃棄された竹割り箸(洗浄及び熱処理を実施)をもとに作成した板材を活用したテーブルやプランタースタンドなどのインテリア家具を制作し、アップサイクルブランド「TAKEZEN」(タケゼン)を起ち上げられました。ECサイトをスタートすると、飲食店やオフィスから注文が殺到。割り箸という身近な廃材の新たな再利用の形として大きな注目を集めています。
企業・担当者のコメント
製造方法の開発から製造行程の効率化まで新規事業に必要な要素の創出を深い知見と共に伴走していただきました。京都市産技研のご支援があったからこそ、今までになかったアイデアで事業を起ち上げることが出来ました。