複合素材T/C混に対するスクリーン捺染方法の検討
- 技術ノート
- 染色加工
担当者 |
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概要 |
天然繊維と合成繊維との良さを併せ持つ複合素材は,その機能性(速乾性,イージーケア等)から多くの繊維製品に用いられているが,染色加工分野において捺染が難しい素材である。そのため,現状,複合素材の捺染では混率の高い素材のみを染色する捺染方法や簡易な顔料による着色方法が主流となっている。本報では,代表的な複合素材であるポリエステル/綿混紡(T/C混)に対して染料による審美性および堅ろう性に優れる捺染方法の開発を目指し,中性で染色可能なモノニコチン酸トリアジン基(以下MNT基)を有する反応染料および分散染料によるスクリーン捺染方法について検討した。その結果,MNT基は様々なpH条件下でセルロースと反応可能であり,T/C混の捺染において有効であること,また,MNT型反応染料と市販の分散染料により調製した色糊でT/C混を染色した結果,ポリエステル,綿を同時に染色可能であることがわかった。 |
研究期間 |
平成26年4月~平成27年3月 |
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キーワード
- 分散染料
- 反応染料
- 捺染
- 染色
- 繊維加工