パワー半導体デバイスのための無電解Fe-Ni-B合金めっき析出に及ぼすグリシンの役割
- 研究抄録
- 表面処理
| 担当者 |
|
|---|---|
| 概要 |
無電解めっき法で作成した鉄-ニッケル-ホウ素(以下、Fe-Ni-B)合金膜は、特にFe含有率50~70 wt%(インバー組成範囲)において、温度変化に対する高寸法安定性(低熱膨張特性)が期待されるため、高密度半導体実装用のメタライズ膜として有望視されている。これまで我々は、Fe及びNiイオンの錯化剤としてクエン酸及びピロリン酸をそれぞれ100 mmol / L及び5 mmol / L添加したアルカリ性無電解めっき浴からFe-Ni-B合金薄膜を作製し、それらの膜の熱応力挙動を評価した。他方、このめっき浴は、インバー組成範囲の合金膜を得る際のめっき速度が約0.6 μm/ hであり、実用性を踏まえるとめっき速度の向上が求められる。無電解Fe-Ni-B合金めっき反応速度の低下は、めっき反応を安定化させる高濃度のFe2+によって引き起こされる。実用上の高密度半導体実装のメタライズ膜には、約5~10 μmの膜厚が必要となるため、生産性を考慮するとめっきプロセスの改善が必要である。 |
| 原題 |
Role of Glycine in the Electroless Fe-Ni-B Alloy Process for Power Semiconductor Devices |
| 発行年度 |
2025年度発行 |
資料ダウンロード
キーワード
- インバー合金
- 高効率析出
- 熱膨張制御
- 耐熱実装
- 無電解めっき