地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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研究成果

γ-アミノ酪酸(GABA)を高生産する乳酸菌の探索

バイオ系 研究論文
担当者 バイオ系チーム     和田 潤、田中 秀典、清野 珠美、泊 直宏、高阪 千尋
知恵産業融合センター  廣岡 青央
研究開始時期及び
終了時期
令和3年4月~令和4年3月
要旨  発酵微生物として有名な乳酸菌は多くの発酵食品に用いられる一方で、近年は消費者の健康への意識の高まりもあって、プロバイオティクス(ヒトの健康に好影響を与える生細菌)としても注目を集めている。また、我々が食事とともに摂取できる様々な機能性成分が注目されており、なかでもストレスの緩和や高めの血圧を下げる機能があるとされているγ-アミノ酪酸(GABA)はよく知られている。GABAは広く生物界に存在し、微生物の中にもGABA生産能を有するものが存在することから、当研究所保有の乳酸菌ライブラリーを用いてGABA生産能に優れた乳酸菌の探索を行った。LC-MSを用いて乳酸菌培養液中のGABAの定量を行ったところ、スグキから分離された  ・・・・(以下pdf参照)
まとめ  当研究所の乳酸菌ライブラリーの中からストレスの緩和や高めの血圧を下げる機能があるとされ、昨今、注目を集めている機能性成分のGABAを高生産することができる Levilactobacillus brevis F2103株と Levilactobacillus brevis F2938株を見出すことができた。これらの乳酸菌 2株は、どちらもグルタミン酸添加時に 10,000 ppm以上のGABAを生産することがわかった。独自性を有した特徴的なものづくりを目指すうえで機能性成分を含んだ発酵食品製造への応用が期待できる。
研究種別 研究論文
備考

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