地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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研究成果

セルロースナノファイバー強化ポリ塩化ビニルの特性

技術ノート 高分子系
担当者 高分子系チーム   仙波 健、伊藤 彰浩、北川 和男
大洋塩ビ株式会社  前場 敬
京都大学      矢野 浩之
研究開始時期及び
終了時期
令和3年4月~令和4年3月
要旨  アセチル(Ac)化パルプとポリ塩化ビニル(PVC)を溶融混練することによりCNF強化PVC複合材料を得た。相容化剤添加の有無により、PVC内のAc化パルプの分散状態は大きく変化した。相容化剤を添加した複合材料では、Ac化パルプが解繊されることによりCNF化され、その繊維長も維持されていた。一方、相容化剤を添加していない複合材料では、CNF化が促進されなかった。相容化剤を添加した複合材料では、非強化PVCに対して、曲げ弾性率が1.7倍、ビカット軟化点が30℃以上向上、線熱膨張係数は1/2以下の優れた特性を示した  ・・・・(以下pdf参照)
まとめ  本研究ではCNF強化PVCの開発に取り組んだ。京都プロセスの複合化工程を利用し、最適な相容化剤を添加することにより、繊維長を維持したCNFをPVC内に分散させることに成功した。このCNF強化PVCは、高曲げ特性、高耐熱性、さらにV-0の難燃性を有することを確認できた。 PVCは、炭素、水素及び塩素から成るプラスチックである。PVCに使用されている塩素は、地球上に無尽蔵に存在する海水由来が重量比で約60%を占め、石油依存度は約40%である。さらに製造時のエネルギー消費量は、ポリエチレンやポリプロピレンの70%  ・・・・(以下pdf参照)
研究種別 技術ノート
備考

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