地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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研究成果

セルロースナノファイバーとタルクの併用によるバイオポリエチレンの性能強化

技術ノート 高分子系
担当者 高分子系チーム  野口 広貴、仙波 健、伊藤 彰浩
京都大学     矢野 浩之
研究開始時期及び
終了時期
令和3年4月~令和4年3月
要旨  セルロースナノファイバー(CNF)は、あらゆる植物中に存在する高強度な天然のナノ繊維であり、近年では樹脂強化フィラーとしての展開が期待されている。本研究ではCNFと一般的な樹脂強化フィラーであるタルクを併用することでバイオポリエチレン(バイオPE)の強化を目指した。バイオPEへのCNF及びタルクの複合化は、アセチル変性パルプ(Ac-NUKP)と樹脂を溶融混練し、混練工程中でAc-NUKPが解繊されCNF化することを特徴とする京都プロセスRに基づいて実施した。複合樹脂組成は、セルロースを10wt%、タルクを5~15wt%  ・・・・(以下pdf参照)
まとめ  本研究では、京都プロセスに基づき、Ac-NUKP/バイオPEに汎用フィラーであるタルクを併用した。Ac-NUKP/タルク/バイオPEの曲げ弾性率及び曲げ強度はタルク添加率の増加に伴って向上し、CNF10wt%、タルク15wt%の場合(No.4)には、曲げ弾性率は3550MPa(ニート樹脂の3.2倍、Ac-NUKPのみ添加の場合の1.3倍)、曲げ強度は54.5MPa(ニート樹脂の2.4倍、Ac-NUKPのみ添加の場合の1.1倍)となった。光学顕微鏡及びSEMを用いたAc-NUKP/タルク/バイオPE中の繊維観察より、タルクの添加率が高いほどAc-NUKPの解繊が促進されて  ・・・・(以下pdf参照)
研究種別 技術ノート
備考

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