第7回「バイオナノミクス基盤技術研究会」開催のお知らせ
京都バイオ計測センター並びに京都大学ナノテクノロジーハブ拠点は,双方の利用者の研究開発を加速・高度化するとともに,産学公の研究者・技術者のネットワークを構築し,イノベーション創出に貢献できる環境の構築に取り組んでいます。
その一環として,双方が連携し勉強会である「バイオナノミクス基盤技術研究会」を開催しています。
この度,第7回バイオナノミクス基盤技術研究会を下記のとおり,開催いたしますので,ご参加のほど,何卒よろしくお願い申し上げます。
日時:令和元年7月11日(木) 午後2時から午後4時
場所:京都バイオ計測センター(KRP東地区 KISTIC棟4階)
次第:講演1 14:00~15:00
「信号累積型イオン感応性電界効果トランジスタを応用した酵素センサ」
講師:西矢芳昭先生 摂南大学理工学部生命科学科教授
内容:現在,医療や食品,研究などの分野で電流検出タイプの酵素センサが広く応用されている。 一方,イオン感応性電界
効果トランジスタ(Ion-Sensitive Field-Effect Transistor: ISFET)はセンサ用として小型化及び規格化が容易だが,実際
には感度不十分という致命的欠点のため普及していない。しかし,ISFETは電流検出タイプと異なり様々な酵素を利用
でき,メディエーターが不要で基本組成は酵素とバッファーのみ,など種々の利点がある。われわれは,複数回の電荷
測定を瞬時に行い蓄積できる信号累積型ISFET(Signal Accumulation type of ISFET: SA-ISFET)を用いた高感度酵素
センサを開発した。本講演では,SA-ISFETセンサの特長,および本センサのメリットを活かした極めてシンプルな構成
の汎用バイオ計測システムの構築について紹介する。
講演2 15:00~16:00
「ISFET(イオン感応性電界効果トランジスタ)を利用した生体反応計測技術の開発」
講師:山本佳宏 京都市産業技術研究所研究員 京都バイオ計測センター管理者
内容:分析技術はより高感度に,より微量で分析できる技術革新が求められ,さらに,より安くといった市場の要望にも応える
必要がある。半導体技術を用いたISFETバイオセンサーはその構造と周辺装置を必要としない簡便さ,半導体プロセス
を利用することで空間的に極めて小さい面積を選択的に 計測できる特性から次世代のバイオ計測デバイスとして
期待さたれている。ここでは産学官連携で開発を進めるISFET計測装置の概要と食品や,化 学物質さらには抗体
分析など,各種アプリケーションを開発してきた産学官連携事例の紹介を行うとともに,食の安全に寄与する検出システ
ムとしての可能性について紹介する。
参加費:無料
申込方法:以下の事項をご記入の上,eメールでお申し込みください。
「第7回バイオナノミクス基盤技術研究会参加申込,氏名,所属,E-mail,TEL」
締切:令和元年7月5日(金)
宛先:kist-bic@tc-kyoto.or.jp
定員:20人
お問合せ:京都バイオ計測センター(担当:増井,電話:075–326–6101)