京都バイオ計測センターでは，地域の産業振興のため，企業，大学，公設機関向けの分析技術講習会を実施しています。
今回は，タンパク質を同定する方法の一つであるペプチドマスフィンガープリンティング (PMF)分析手法についての講習会をします。
近年オミックス解析などにより生物を構成しているタンパク質を網羅的に分析する手法が開発されています。　このタンパク質を同定する方法の一つにMALDI-TOF MSを用いたペプチドマスフィンガープリンティング (PMF)があり，これはタンパク質試料をトリプシンなどのプロテアーゼで消化し，得られた複数のペプチドの質量の組み合わせと，データベース中に登録されているあらゆるタンパク質のアミノ酸配列から理論的に得られるペプチドの質量の組み合わせを比較することによってタンパク質を同定する方法です。

なお，本講習は２日間の連続講座となっておりますので，両日共に参加できる方を優先します。

■開催日時：

   １日目　平成２９年９月５日（火）１３：３０～１６：３０

   ２日目　平成２９年９月６日（水）　９：３０～１６：３０

■開催場所：京都バイオ計測センターKIST-BIC
(京都市下京区中堂寺南町134番地 京都リサーチパークKISTIC4階）
＜アクセス＞　https://tc-kyoto.or.jp/kist-bic/access

■内　容　：二次元電気泳動にて分離されたタンパク質スポットを同定しMALDI-TOF MSで分析するためタンパク質を分解し，
　　　　　　　ペプチドとして抽出する手法に関する実習を行います。
＜1日目＞
　　　　　　　講義：　PMFの基礎
　　　　　　　実習：　ゲルの切り出し，ゲル内消化法 (脱色，還元アルキル化，トリプシン消化）

＜2日目＞
　　　　　　　実習：　ゲル内消化法 (抽出），脱塩操作，MALDI-TOF MSを用いたタンパク質同定

■講　師　：地方独立行政法人京都市産業技術研究所　バイオ系チーム　 　         主席研究員　泊　直宏
　　　　　　　地方独立行政法人京都市産業技術研究所　京都バイオ計測センター　技術支援員　 渡邉昌秀
　　　　　　　地方独立行政法人京都市産業技術研究所　京都バイオ計測センター　技術支援員　 金森大智

■対象者　：企業技術者，大学(教員,学生)，公設研究機関関係者 等

■定　員　：１５名（先着順）

■参加費　：無料

■主　催　：京都市、(地独）京都市産業技術研究所

■申込締切：平成２９年９月１日（金）

■参加申込：参加申込みは，下記メールアドレスにお申込みください。

                 kist-bic@tc-kyoto.or.jp

　　　　　　　　　【件名】分析技術講習会（６）9/5・9/6
　　　　　        【本文】①ご所属，②お名前，③電話番号，Eメールアドレスなどの連絡先

◎周辺で，ご興味のある方がいらっしゃいましたら，この機会のご参加をご案内いただきますと幸いです。

■お問い合わせ先：
京都バイオ計測センター 担当：山本，増井，内藤
TEL:075-326-6101　　E-mail：kist-bic@tc-kyoto.or.jp