ヒト
COLUMN 次代につなげる技術、関係をつなげるコミュニティ
大学生の卒業研究のとき、とても手軽な実験装置を使用する表面処理(めっき)技術に興味を持ちました。工業試験場(現:産技研)で仕事をするようになってからは、芸術的な工芸品にも使えるうえに、最先端な部材を作製できる京都が持つ独特の電鋳技術や、先々代以上前から脈々と継承されている歴史には、大変驚き感銘を受けました。
表面処理技術は、比較的簡易で低コストで処理ができるため産業化しやすいという利点があります。私も世の中にとって使いやすい技術を自分なりに発展させつつ継承し、次代を担う技術者につないでいく、また次の世代は時代に合わせて必要となる課題を研究し、さらなるバージョンアップをしていってほしいと願い、サポートをしています。
今は、京都で独自の事業をされている様々な企業の方をつなげる役割に携わっていますが、改めて京都のものづくり文化の深さを実感しています。これまでの流れを汲んで丁寧に構築していく、これは技術も人との関係性も同じだと思っています。産技研UCを通してより良い関係性を皆さまと作り上げ、これからの課題に共に立ち向かえるよう尽力してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
PROFILE
永山 富男 (ながやま とみお)
副室長・知恵産業融合センター長
入所 :1995年
専門分野:表面処理
研究 :電気めっき・無電解めっき技術、電鋳技術、
その他金属表面処理など
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