ヒトと医療とITをつなぐ技術で課題を解決する│株式会社null
高度な分析技術で共に挑戦し、新たな価値を創り出す
産技研の7階には、バイオテクノロジーや無機化学の分野で活用できる高度分析機器の貸し出しや、研究・技術開発の支援に取り組む「京都バイオ計測センター」があります。センターをご利用いただいているベンチャー企業に訪問し、各社のこれまでの取組、今後の展望などを伺いました。
代表取締役 谷亀 麻衣 氏
ヒトと医療とITをつなぐ技術で課題を解決する
――どのような事業に取り組まれていますか?
ヘルスケア分野を中心にITを活用した事業に取り組んでいます。
当社ヘルスケア事業は、その先進性が認められ、Microsoft Corporation(本社:米国ワシントン州)が提供するスタートアップ企業支援プログラム「Microsoft for Startups Founders Hub」に採択されました。
また、研究開発部門を持たない中小規模の研究開発のサポートもしています。 最近では、食の新しい素材として注目されている昆虫食の品質向上を目指し、コオロギの成分解析に複数機関で取り組んでおり、 当社はこれまでの研究開発経験を活かして分析を担当しています。
本社は東京ですが、京都市の「お試し立地支援制度」を活用して、KRPに研究拠点を設置できました。
京都バイオ計測センターの利用者間の連携を促進する目的で実施されている研究交流発表会での発表をきっかけに株式会社島津製作所様とつながることができ、KYOLABS(株式会社島津製作所本社三条工場の研究開発棟ヘルスケアR&Dセンター内に開設された共創・協働研究拠点)で分析を行い、その結果をまとめて学会発表や論文を連名で出すことができました。こうして昆虫食の品質向上のプロジェクトがより加速しました。
今後も、新しい素材を安心して食べていただけるよう、生産体制や評価手順を検討していきたいと思います。
――今後のビジョンや産技研に期待することは?
父は開業医で、幼少期から医療は常に身近にありました。そんな仕事ぶりから感じてきた、これまでの、または今後生じうる医療業界の課題を解決したい。その想いから今取り組んでいるのが「My Check LABO.」です。
これは、施設の一角で簡単に血液検査ができ、測定データと健康診断情報のデータベースをアプリで管理するソリューションです。IT技術により人々が日常的に自分で健康を管理する習慣を持っていただくことを目指しています。
京都でのプロジェクトは、産技研につないでもらったことで私どものような小規模ベンチャーでも大企業との連携が実現できました。研究やビジネスをつなぐ役割を産技研が担っていただけることを今後も期待しています。
PROFILE
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