ヒト
大量生産を目指し、ビーカーサイズの実験から伴走│ケイネックス株式会社
INTERVIEW
高度な分析技術で共に挑戦し、新たな価値を創り出す
産技研の7階には、バイオテクノロジーや無機化学の分野で活用できる高度分析機器の貸し出しや、研究・技術開発の支援に取り組む「京都バイオ計測センター」があります。センターをご利用いただいているベンチャー企業に訪問し、各社のこれまでの取組、今後の展望などを伺いました。
代表取締役社長 岸 宗孝 氏
大量生産を目指し、ビーカーサイズの実験から伴走
――どのような事業に取り組まれていますか?
薬品・医薬品の原材料と、それらを扱うための設備を提供する会社です。特にガリウムという金属化合物の合成と精製技術を中心に、薬品と機械・システムの両面からお客様の開発を幅広くサポートしています。
大手企業に製造を依頼するには、数百リットルからの発注が必要です。弊社では、その前に、数リットルから50リットルの規模で試作・生産を行い、200リットルまでの対応が可能です。
少量での生産を繰り返しながら、最適な製造方法の構築をすることができます。技術の譲渡についても、色々なかたちで柔軟に対応しています。
――今後のビジョンや産技研に期待することは?
今あるもので利益を出すばかりではなく、新たなものを作り出したい。そんな思いでこの会社を始めました。「こんな材料で、こんなことができないか」という相談にお応えするためには、分析や評価は欠かせません。京都バイオ計測センターで気軽に機器利用を申し込めるのは、とてもありがたいです。また、産技研の研究員の方に技術的な相談にものっていただいてます。
研究開発は、10件、20件のプロジェクトのうち、残るのは1件あるかないかという世界です。新しい挑戦を続けないことには、何も始まりません。お客様と共に、新しいものづくりを生み出していきたいですね。
PROFILE
当ページの本文及び画像の転載・転用を禁止します。
- #薬品・医薬品
- #ガリウム
- #ケイネックス
- #スタートアップ企業
- #京都バイオ計測センター