ALL モノ ヒト コト MOVIE
ヒト

COLUMN ~プラスチックの可能性とその未来のための研究~

2024.03.22

写真:CNFを混ぜたプラスチック(奥:褐色板)を発泡成形した見本

プラスチックの研究に出会ったのは、大学時代、研究室見学の際にプラスチック成形機などを扱う研究室に興味を持ったことがきっかけでした。産技研に入所してからも、それまで研究していた「プラスチックの発泡成形」の分野に取り組む機会に恵まれ、現在もCNF(セルロースナノファイバー)のテーマとして研究を継続しています。

最近では、マイクロプラスチックが及ぼす生態系への影響や廃プラスチック燃焼による地球温暖化、海洋汚染などが深刻化し問題視されています。そのため、プラスチックは良くないものと認識されるかもしれませんが、これはプラスチックの問題だけではなく、それを使う側である人間のマナーによるものも大きいと感じています。

これまでずっと身近に使われてきたプラスチック。私も幼少期からプラモデルが好きで親しんできました。日進月歩で技術は進歩し、精度や発色も良くなっていることを目の当たりにするとやはり興味深いです。今後もプラスチックと共存していけるよう、技術革新や環境意識の向上に貢献していきたいです。

一つ一つの依頼試験に向き合うことや学会発表、製品化などの一助としてお手伝いできることは嬉しいですし、やりがいでもあります。見えないからこそ、その先には可能性がある、その可能性を目指して、産技研100周年記念時のキャッチフレーズ「コツコツ100年」のように、これからも地道に取り組んでいきます。

PROFILE

伊藤 彰浩 (いとう あきひろ)

研究室所属 ユニットリーダー
入所  :2007年
専門分野:プラスチック
研究  :プラスチック発泡成形
     セルロースナノファイバー複合化

  • #プラスチック
  • #CNF
  • #セルロースナノファイバー
  • #COLUMN
  • #高分子材料

SHARE

  • 先進産業に伝統技術を活用
    次の世代に選ばれるビジネスへ
  • 記事一覧
  • 漆Lab. 〜 感性とサイエンスが繋ぐものづくり 〜

この記事を読んだ方におすすめ

  • 2025.06.27
    将来を見据えた決断が、事業拡大をスピーディーに推進
  • 2025.06.27
    若き日に抱いた熱意と人々とのつながりが、独自の作風へと結実
  • 2025.04.03
    職人紹介 中川 正洋 氏
  • 2025.04.03
    COLUMN 原子一つから始まる大きな可能性

新着記事

  • 2025.06.27
    「見る」から始まる、持続可能なものづくりへの第一歩
  • 2025.06.27
    伝統産業技術を礎とし、未来を切り拓く次世代の担い手を育てる
  • 2025.06.04
    大原パラヂウム化学株式会社「関西・共創の森 DAYS」参加レポート
  • 2025.04.01
    産技研にある機器のスゴイところを紹介します!レーザー顕微鏡(OLS5100-SAT)
  • 京都市産業技術研究所

    • facebook
    • instagram
    • youtube
  • 京都酵母ブランド化計画

    • facebook
    • twitter
地方独立行政法人 京都市産業技術研究所

本メディアに関するお問い合わせは、京都市産業技術研究所までお願いいたします。

© 2025 KYOTO MUNICIPAL INSTITUTE OF INDUSTRIAL TECHNOLOGY AND CULTURE All Rights Reserved.

公式サイト
ALL モノ ヒト コト MOVIE