つながりから、拡がりが生まれる│三和化工株式会社
平成25年度に始まった「知恵創出”目の輝き”認定制度」は、産技研が共同研究などの技術支援を行い、「伝統産業と先進技術の融合」や「新たな気づき」といった知恵の創出により、製品化・事業化が実現した企業を認定しています。創設から10年の節目を迎え、認定企業は延べ43社となりました。産技研では認定企業に対し、継続的に技術的アドバイスや企業PRなどの支援を行っています。今回は認定企業3社を訪問し、現在の事業における挑戦や社外とのつながり、そして今後の拡がりについてお話を伺いました。
代表取締役社長 吉田 典生 氏
社会の未来は足元にある
――現在、力を入れている製品や技術は?
「エコナフォーム®」です。当社は1965年の創業以来、緩衝材に使われるポリエチレンフォームなど、発泡技術を活かしたものづくりをしてきました。これまでは石油化学由来の原料が主流でしたが、時代に合わせて、環境に配慮した製品開発を進めています。
しかし、植物由来原料はまだまだ高価なため、普及が難しいというのが現状です。CO2を削減し、コストも削減することを目指し、生産性の向上や材料選定など複数の観点から改善に取り組んでいます。
足元にある今日一日の仕事を一所懸命に取り組む、そうやって明日や未来につなげていかなければならないと思っています。
――外部との連携において大事にされていることは?
オンラインでのコミュニケーションは便利ですが、やはり対面の大切さを実感しています。対話の中で質問や提案を重ねていくことで初めて、お客様自身も意識していなかったニーズが浮かび上がってくる。待ちの姿勢ではだめなんです。
成功するか否かは別として、常に新しい挑戦をし続けないといけませんね。歴史ある業界なので、変化が激しい今、現状の改善ではなく根底から考え直すことが必要だと思います。未来へのビジョンと目の前の課題、双方に真摯に向き合ってまいります。
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