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陶磁器関連技術の蓄積を相談業務にいかす

2025.11.12

学生時代は多孔性材料に関する研究室に所属していました。研究室説明会の際に、当時研究されていた柔軟性のあるシリコーン組成の多孔体(マシュマロゲル)を触ることができましたが、独特な触感があり、材料の物性を明確に体感できたことが非常に印象的だったことを覚えています。

現職では、陶磁器表面のガラスコーティングである釉薬を主としながら、素地や焼成等の技術全般を担当しています。伝統産業技術後継者育成研修陶磁器コースなどの人材育成に釉薬関係で携わることが多く、それらを通じて釉薬実験や原料の成分分析も行っています。様々な業務で得られた情報を技術相談にいかせるようにと考えています。

人材育成に携わっていることもあり、修了生が陶器市に出店したり個展をしているのを見ると、嬉しさとともに身が引き締まる思いがあります。技術相談においても事業者の方と直接的にやり取りするため、責任の重さを感じる一方、しっかりしなければと気を張る原動力ともなっています。

陶磁器関係においては、諸先輩方が残された実験結果があるとともに、人材育成や技術相談を通じて、原料の変化等に対応しやすいように情報を集めています。陶磁器における技術的な問題が起きた際には、弊所ならではの情報や技術がお役に立つかもしれません。お気軽にご相談ください。

PROFILE

鈴木 芳直 (すずき よしなお)

入所:2016年
専門分野:陶磁器・ファインセラミックス
研究:陶磁器原料、釉薬(陶磁器表面のガラスコーティング)に関する技術など

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