
RNA構造を標的とした独自解析技術で創薬研究のパラダイムシフトを目指す
機器活用と技術相談で新製品開発・事業支援
株式会社イクスフォレストセラピューティクス
代表取締役社長 CEO  樫田 俊一 氏
創薬化学部門長     吉田 大樹 氏
――産技研を活用したきっかけは。
(公財)京都高度技術研究所(ASTEM)が実施した「ASTEM認定企業群連携交流会」に参加した際に、産技研に様々な分析機器や装置が配置され、中小企業がそれらの機器を活用していること、また、専門の研究員もいらっしゃることを知りました。早速、当社内で情報共有し、産技研内に設置されている京都バイオ計測センターを見学させていただきました。
――産技研を活用して解決できたことは。
当社は助成金等を活用して研究開発に利用する分析機器(LC-MS)の導入を検討していましたが、我々の求めている分析結果を得ることができるか判断できませんでした。当社の研究開発はRNAを標的とした低分子創薬という非常に「尖った」分野になり、独自技術で得られた結果が他手法でも「正しい」ことを分析により証明する必要があります。そこで、産技研の機器をお借りして我々が求める水準の分析結果が得られることを確認し、安心して自社に機器を導入することができました。
――産技研を活用して良かったことは。
分析機器については、分析条件の設定が結果の精度に大きく影響を及ぼすため、機器に関する経験の蓄積が大変重要になります。産技研の職員は我々の課題をしっかりとヒアリングしたうえで、どのような分析条件が最適か相談に乗ってくださいました。文献には記載されていないような詳細な測定機器の設定を一つ一つ丁寧に説明していただき、技術コンサルティングの能力に大変長けていらっしゃると感じました。
――貴社の今後の展開は。
我々の研究成果を創薬に役立つツールとして考え、アカデミアからスタートアップとして起業しました。起業したことで企業との共同研究が促進され、そのことが研究を加速させるという好循環になっています。当社が科学の分野でも世界をリードし、牽引できる役割を担っていきたいと思っています。

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