ヒト

COLUMN 原子一つから始まる大きな可能性
小学生の時に、たまたま読んだ本で「ブラウン運動」を知りました。水の中で小さな粒がランダムに動き回るという現象に驚き、魅了された瞬間を今でも覚えています。それ以来、小さな世界の不思議に取りつかれ、化学の道を目指すことに決めました。
産技研では、主にめっき技術に関する技術支援を行っています。めっきは、原子一つ一つを積み上げて金属膜を形成するプロセスです。薄くても劇的に表面の機能を変えられる点が素晴らしいと思います。その原子単位の調整を精緻に行うめっき業者の皆さんの技術にはいつも感動します。私自身は「熱をかけても伸びにくい金属をめっきでつくる」研究開発を進めており、研究成果の実用化ももちろんですが、新たな技術相談や依頼試験・分析に幅広く活用されることにやりがいを感じています。
最近では、研究以外にもリブランディングプロジェクトチーム※や外部機関などとの連携を推進するアライアンス推進グループに携わり、他分野のメンバーの産技研UC企画委員などの熱い想いを持つ方々と意見を交わすことがより一層多くなり、大いに刺激を受けています。物事を進めていくには、やはりパッションがとても大切だと感じます。
これからも、常に101%を目指して、日々楽しみながらチャレンジを続けます。表面処理やめっきにご興味がありましたら、是非お声がけください!
※ 産技研自らの「強み」を見つめ直し、その使命と事業目的をリブランディング(再構築・ 再定義)するために立ち上げたプロジェクトチーム(京都市産業技術研究所magazine vol.1 p.3-6 掲載)
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