「研究」をもっと身近にし、裾野を広げたい│ナチュラルプロダクトリサーチ合同会社
高度な分析技術で共に挑戦し、新たな価値を創り出す
産技研の7階には、バイオテクノロジーや無機化学の分野で活用できる高度分析機器の貸し出しや、研究・技術開発の支援に取り組む「京都バイオ計測センター」があります。センターをご利用いただいているベンチャー企業に訪問し、各社のこれまでの取組、今後の展望などを伺いました。
社長(兼 NPR医薬資源研究所 所長) 中嶋 聡一 氏
「研究」をもっと身近にし、裾野を広げたい
――どのような事業に取り組まれていますか?
植物や天然物を化粧品や健康食品の原料とするための基礎研究をベースとして、自社での商品開発や販売(写真:化粧石鹸)に加えて、他社への基礎研究そのものの提案やお手伝いをしています。特に、これから研究部門をスタートする企業などで、自社での研究部門の設立・維持が難しい会社様にとっての「研究部門のサブスク」というイメージで捉えていただければ分かりやすいと思います。
例えば、実験だけでなく特許出願や商品化のサポートをしたり、経営者や担当の方が研究に詳しくない場合は、どのように進めていくかの計画や進行も含めてお手伝いしたりします。「NPR医薬資源研究所」名義で23年冬より出版社業も始めましたので、ご依頼元の営業や広報部門との研究成果広報に関する連携も可能となっております。その際、研究の現場とビジネスの現場では使われる言語が違うので、その間をつなぐことも弊社の役割の1つと考えています。
一方で、弊社は研究人材(博士号所持者、名誉教授、等)とノウハウ(学会受賞歴、等)には自信があるものの、まだまだ規模の小さな会社ですので、協力関係にある大学や企業と連携したり、必要な機器や弊社では保有できない重要な機器を京都バイオ計測センターにお借りしたりしています。
――今後のビジョンや産技研に期待することは?
「研究」という言葉は、ハードルが高く難しいものになってしまっています。しかし、老若男女問わずどんな人でも、やりたいことがある時には、そのことについて研究することが大事だと私たちは思っています。多くの人が身近な活動に研究の視点を取り入れられるよう、サポートを広げていきたいです。
産技研とも一緒にどんな研究ができるのかを検討できればと思います。情報発信については、例えば、成果や事例を紹介する際には、専門的な内容ばかりを載せるのではなく、研究の経験がない人が見ても「この技術はうちの開発に使えるかも」と思えるような伝え方が増えていくといいですね。
PROFILE
ナチュラルプロダクトリサーチ合同会社
化粧品、健康食品、原料の研究開発およびそのコンサルティング
<京都営業所、NPR医薬資源研究所 窓口>
京都市中京区下妙覚寺町192番地1 オクトピア御池 404
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