ヒト
職人紹介 高島 慎一 氏
INTERVIEW
僕らにとっての「伝統」は昔の人にとっては「最先端」だった
伝統は守るべきものではなく、変わっていくべきものだと思います。僕らが若い時に目もくれなかった焼き方が、今すごくはやっているんですよ。それを見て「なんでこんなもんが売れるんや」と言うのではなく、常に新しいものや自分とは異なった感性を受け入れる柔軟な感覚を持っていたいです。
上海に行った時に、商業施設で中国の伝統工芸「景徳鎮」のお店を見て驚きました。削ぎ落としたデザインに少しだけ手を入れるやり方が、日本の若い人たちと同じだったので。店員さんのカジュアルな服装などにも日本と共通する感性を感じました。
京焼・清水焼の今後を考えると道具のつくり手の減少には危機感を覚えますが、この先5年で業界はまた大きく変わると思います。色んな人が活躍して、幅が広がっていくといいですし、皆でその時代の最先端をつくっていきたいです。僕もアップサイクルや端材の活用も意識しながら、新しい表現に挑戦していきます。
PROFILE
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