地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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研究成果

インバー型Fe-Ni合金電析膜の機械的性質に及ぼす合金組成の影響

研究報告 表面加工
担当者 加工技術グループ 表面加工チーム  永山 富男,山本 貴代,小谷 有理子,中村 俊博
研究開始時期及び
終了時期
平成25年4月~平成26年3月
はじめに  鉄-ニッケル(以下,Fe-Ni)合金は,その合金比率により室温付近の線膨張係数αが変化し,中でもNi含有率30~50mass%のFe-Ni合金のαがFe(α=12×10-6/℃),及びNi(α=13×10-6/℃)単体に比べ小さい特徴を示す1)。特に,Fe-36mass%Ni 合金はインバー(invar)合金と称され,Fe-Ni 合金の中で最も低いα値である約1×10-6/℃を有する1)。これらの合金は,低熱膨張材料として半導体リードフレームや,光ファイバーのパッケージ部品などの電子通信機器分野を中心に広く利用されている2)。・・・(以下研究報告を参照)
まとめ インバー型Fe-36~40mass%Ni 合金電析膜の機械的性質に及ぼす熱処理,及び合金組成の影響を検討した結果,以下のことが判明した。
  1. インバー型Fe-36~40mass%Ni 合金電析膜は,熱処理前ではUTS=692~730MPa,δ=9~15% を示し,全ての合金組成の電析膜においても同程度の機械的特性値を有した。
  2. 300~400℃熱処理後,全ての合金組成の電析膜についてもUTSが僅かに増大するとともにδの低下が生じた。Ni含有率36及び38mass% の電析膜は,300℃,及び400℃の全ての熱処理温度においても同程度の機械的特性値を示した。一方,Ni含有率40mass%の電析膜は,300℃の熱処理後温度で,強度が極大値を示し,400℃の熱処理により強度の僅かな低下が確認された。・・・(以下研究報告を参照)
研究種別 経常研究
備考 ダウンロードできる研究報告(pdf)はサイズを抑えるために低解像度にしています。

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