■事業概要
織物や和紙等の素材を,独自の技術でアクリル板に封入した素材「織鼈甲」を開発しました。
素材をあえてピンと張らず自然な状態で封入することで凹凸感が表現され,織物や和紙の魅力がそのまま伝わるため,光の当たり方,見る角度によって様々な表情を楽しむことができるのが特徴です。ホテルの案内板や公的施設等の照明カバーなどに採用されているほか,箸箱・ティッシュボックスなどの小物商品にも展開しています。
■京都市産技研の支援内容
展示会出展に向けた全面的支援(織鼈甲を用いたコンセプトアイテムのデザイン開発及び試作,展示会のブースデザイン)
織鼈甲の販路拡大に向けた,家電メーカーとのマッチング
■成果と事業展開
独自技術による製法を守りながら,小物雑貨など商品バリエーションを増やす。
ネット販売や,関東圏や海外への販路拡大に取り組む。
<京都樹脂株式会社 コメント> | |
今回,弊社の特殊技法によるアクリルパネル材(ORIBEKKO)の商材に際し,産業技術研究所様のお力添えもあって,その素材間融合技法及び商材新規性に着目いただいた結果,知恵創出"目の輝き"企業に認定をいただき,大変ありがとうございます。これまで以上に伝統産業品との樹脂加工技術の研鑽を積み,事業規模の拡充を図るとともに,ひいては京の地場産業への活性化の一助となるべく努力して参ります。 |
![]() 代表取締役社長 末松 靖子 氏 |
※産技研NEWS「ちえのわ」No.28(2021.5)より抜粋。