地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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活用事例:新規歯科用樹脂材料及び歯科模型材料の開発

新規歯科用樹脂材料及び歯科模型材料の開発

株式会社ニッシン/高分子系チーム

■事業概要
歯科実習用模型や歯科説明用模型には,現在様々な材質が応用されており,熱可塑性樹脂を主原料とした様々な歯科実習分野に適した新規歯科模型材料の検討を行い,生産性・機能性・品質安定性に優れた模型材料,あるいは模型複合材料の開発を行っています。今後,熱可塑性樹脂にフィラー(充填剤)をコンパウンド(混合,複合)することにより,より付加価値を高めた歯科実習用模型等を歯科医師,歯科技工士,歯科衛生士に提供することができ,歯科教育分野への技術貢献が期待できます。

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■産業技術研究所との関わり
・熱可塑性樹脂コンパウンドの技術指導
・新規製品への材料開発支援
・京都市産業技術研究所との共同研究の実施(平成24年度)

■成果物と今後の事業展開
・熱可塑性樹脂にフィラーのコンパウンドを行うことによる樹脂材料の高剛性化
・熱可塑性樹脂を材料として採用することによる量産性の向上
・製品への材料展開を行い,全世界の歯科教育機関への販売を進めていく。
・付加価値の高い歯科実習用模型の歯科医療関連学生への提供が期待される。

 

<株式会社ニッシン コメント>

株式会社ニッシン
取締役
 佐々木 裕之 氏
 当社は,歯科大学等の教育機関向けの教育用模型(ソフト含む)や患者様の口腔内を治療・修復する歯科医院,歯科技工所向けの歯科材料等の開発,製造,販売を事業としています。今,デジタル技術を利用した先端歯科治療,高齢者医療に関わるオーラルフレイルの予防,そして歯と骨の再生医療と歯科治療技術の進展は目まぐるしい。京都市産技研の支援を頂き,歯科医療の向上に向けた教育支援や進展する歯科技術に対応する材料を提供する事が当社の使命です。
 
※産技研NEWS「ちえのわ」No.12(2017.5)より抜粋。