地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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デジタル捺染ふろしき

世界初ゼロエミッション・デジタル捺染システムを用いた高精細ふろしきの商品化

宮井株式会社×製織システムチーム

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■概要

 高精細な模様表現を得意としながら,市場ニーズがある小ロット商品にも素早く対応可能な世界初のゼロエミッション・デジタル捺染システムを導入。最先端の技術と伝統産業が融合した次世代型風呂敷製造システムを確立し,新たな商品開発と市場獲得を目指します。

■産業技術研究所の主な関わり

・産業技術研究所が長瀬産業と共同開発した世界初のデジタル捺染システムの導入(平成25年度)
・新規の染料トナーやシステムの調整・改良及びカラーマネージメントなどの技術指導

■最近のトピックス

 本システムを活用し,熊本応援メッセージ風呂敷(祇園祭後祭イベントで展示)や伊藤若冲の樹花鳥獣図屏風(静岡県立美術館蔵)タペストリーを制作。タペストリーは当研究所創設100周年記念式典で展示したほか,平成29年2月のnano tech2017(東京)でも展示予定です。 seika_19.JPG seika_20.JPG
熊本応援メッセージ風呂敷
若冲タペストリー(産技研内で展示中)

<宮井株式会社コメント>

seika_21.jpg 1901年(明治34年)創業の弊社は掛け袱紗やふろしきを初めとする様々な方形布帛(ふはく)の制作に携わってまいりました。京都市産技研が研究・開発したデジタル捺染システムは世界初ということもあり,弊社にとっても業界にとっても革新的なものです。このシステムを活用し,伝統に立脚した物づくりの姿勢を保ちつつ,新たな価値を創造していくことを心がけていきたいと考えています。

※産技研NEWS「ちえのわ」No.10(2016.12)より抜粋。