地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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ヒートシンク

「放射」を活用したセラミックス製ヒートシンクの開発

西村陶業株式会社×窯業系チーム

seika_11.JPGLED照明用に採用されたセラミックス製ヒートシンク板

■概要

 電子機器の小型化や高密度実装に伴い,基板やデバイス等の『熱対策』が急務になっています。セラミックスが金属やポリマーに比べ高い放射率を有することに注目し,電気絶縁性を有しながら放射により効率よく熱を逃がすことができるヒートシンク材料の開発に成功しました。LED照明用として採用され,更なる用途展開を進めています。

■産業技術研究所との関わり

・ファインセラミックス製品の製造技術及び性能評価技術支援
・ORT事業による従業員の技術開発力向上

■成果物と今後の事業展開

・特許を取得し,LED用ヒートシンク材として採用された。
・LED用に加え,各種電子機器の熱対策部品として用途展開を進めている。
 「テクノフロンティア」等関連展示会への出展や自社ホームページの活用により,販路拡大を図っている。
・更に,今後は次世代パワーデバイスの熱対策も取り組んでいきたい。

<西村陶業株式会社コメント>

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 弊社は,受注生産がほとんどで,創業以来,電気絶縁を基本に顧客の要望に応え続けることで応用範囲を広げてまいりました。時代の移り変わりにより顧客が求められるものも変わってまいりましたが,電気絶縁と放熱特性の優れた新開発のセラミックス製ヒートシンクをLEDやパワーエレクトロニクス向けに展開していきたいと考えています。

※産技研NEWS「ちえのわ」No.7(2016.3)より抜粋。