知恵産業融合センターでは,京都市産技研の技術支援により試作,製品化に至った事例や,「知恵産業」をキーワードとする「伝統技術と先端技術の融合」や新たな「気づき」による新技術・新商品開発に繋がった事例を取りまとめた成果事例集を醗酵しています。「知恵創出"目の輝き"」認定企業を含む多数の事例を掲載しており,今後とも新たな事業の追加を予定しています。今回はこの中から4例をご紹介します。
成果事例集は,京都市産技研の1階受付で配布していますので,ぜひご活用ください。
織 竹中×製織システムチーム 伝統製織技術と異種素材の融合
【企業概要】
企 業 名 織 竹中
所 在 地 京都市上京区芦山寺通大宮西入中社町354
事業内容 西陣織等の製造
【事業概要】
当研究所が開発した半自動手機で,革・ヴェネツィアンビーズなど繊維とは異なる素材を使って製織できる技術を確立し,国内アパレルメーカーとタイアップして商品開発を進めます。
昭和製陶有限会社×窯業系チーム 最新の陶磁器製造技術の応用展開
【企業概要】
企 業 名 昭和製陶有限会社
所 在 地 京都市東山区今熊野日吉町19-2
事業内容 京焼・清水焼の陶磁器製造,卸販売等
【事業概要】
当研究所の技術シーズを活用し,新規含鉄鉱物の特性を生かすため,新たに1350℃まで焼成可能な高温炉を築造し,鉛を用いない高化学耐久性を有する金色ラスター釉の応用開発を行うことで,茶碗,酒器,食器,香炉,花器など市場が求めている陶磁器の製品試作を行い,商品化に向けた取組を進めます。
かね井染織株式会社×色染化学チーム 京友禅の伝統技術とスクリーン捺染技術の融合
【企業概要】
企 業 名 かね井染織株式会社
所 在 地 京都市右京区梅津神田町30番地
事業内容 染色整理業(京友禅・京小紋)
【事業概要】
和装の市場規模が縮小を続ける中で,これまでの型紙捺染では広幅生地,洋装用のテキスタイルに対応することが課題とされてきました。また,極薄メッシュ生地への両面染は技術的にも時間的にも大変困難な染色です。これらの課題を解消するため,手捺染装置を導入して広幅生地へ対応するとともに,これを活用した極薄メッシュ生地への両面染技術を確立することにより,ヨーロッパをはじめ高級テキスタイル市場への販路開拓に取り組みます。
西山治作商店×知恵産業融合センター 洗練された意匠,高度な加工技術による西陣織模様箔の新展開
【企業概要】
企 業 名 西山治作商店
所 在 地 京都市北区柴野東藤ノ森町2
事業内容 平箔(引箔)製造
【事業概要】
西陣織の技法である引箔で培った様々な模様箔の技術を活用し,引箔として裁断することなく独自の柄域をもつ平箔として,加飾材等への製品化及びブランド化を図ります。
※産技研NEWS「ちえのわ」No.3(2015.1)より抜粋。
成果事例集は毎年発行しています。最新の成果事例集は知恵産業融合センターからご覧いただけます。