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お知らせ 2019年5月21日

金属材料の長寿命化に寄与する除膜技術を開発!

切削工具・金型等の金属材料の長寿命化に寄与する除膜技術を開発!
~京都市産技研・佐々木化学薬品(株)共同研究成果~

 この度,(地独)京都市産業技術研究所(以下「産技研」という。)と佐々木化学薬品(株)(山科区)において,切削工具・金型等の金属材料の長寿命化に寄与する除膜液を共同開発し,同社から商品化されることになりました。
 金属材料の価格高騰や環境への配慮から,金属材料のリユースに係るニーズが高まっていますが,リユースするためには,材料の表面をコーティングしている硬質皮膜を除膜し,再コーティング処理する必要があります。
 今回,共同開発した除膜液は,市販品と比較し,硬質皮膜の除膜に要する時間を12分の1に短縮するものであり,リユース技術の進展に大きく寄与するものです。
 今後,コーティングメーカーを中心に,幅広い業種に事業展開することで,リユース市場の活性化と環境の保全に貢献してまいります。

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1 開発製品(エスツールCH-20T)について
 産技研の金属材料の腐食を防ぐ技術(防食技術)と佐々木化学薬品(株)の除膜技術を組み合わせながら除膜液組成を工夫することで,従来品よりも優れた以下の特徴を持つ除膜液の開発に成功しました。
 つきましては,5月21日から一般公開し,サンプル等の御要望に対応します。
 
 ◆ 速やかな除膜が可能
 母材金属を傷めずに除膜時間を大幅に短縮させました(厚さ1マイクロメートル当たり約5分)。加温も不要で室温で除膜できます。
  ※1マイクロメートル=1000分の1 ミリメートル

 ◆ 薬液の保管・管理が容易
 本製品は,毒物・劇物及び危険物に該当しないため,薬液の保管・管理が容易となります。また,シアン化合物も含有しておりません。


2 開発の経緯
 切削工具・金型等に使用する金属材料は,表面を硬質皮膜によりコーティングしますが,これまで下記の要望や課題が挙げられておりました。

  • 金属材料の価格高騰や環境への配慮等から,金属材料の長寿命化が必要である。
  • 使用過程で金属材料の一部が露出した硬質皮膜を再コーティングしてリユースしたいという要望がある。
  • 金属材料の一部が露出した金型等を再コーティングするには,硬質皮膜を一旦全て除膜する必要がある。
  • 従来の除膜液では,除膜に長時間を要し,さらに薬液管理に技術を要する。
 そこで,平成29年度から,産技研と佐々木化学薬品(株)が共同研究により,金属材料の腐食を最低限に抑え,除膜時間を大幅に短縮でき,管理が容易なクロム系硬質皮膜除膜液の開発に取り組んできました。


3 今後の展開
 SDGsの観点からも本共同研究成果によるリユース技術(「除膜→再コーティング処理」による製品の繰り返し利用)の重要性は高まっています。切削工具や金型を製造する金属材料メーカーや硬質皮膜を被覆するコーティングメーカーを中心に,幅広い業種への事業展開に取り組んでいきます。


4 佐々木化学薬品(株)の概要

  • 代表者    代表取締役 佐々木 智一
  • 所在地    京都市山科区勧修寺西北出町10番地
  • 創業/創立  昭和21年/昭和33年
  • 資本金    6000万円
  • 従業員数   86名
  • 事業内容   試薬及び化学工業薬品の開発・製造販売


5 問合せ先
  <本共同研究について>
  (地独)京都市産業技術研究所
  担当:金属系チーム(山梨,南)
  電話:075―326―6100(代)

  <エスツール CH-20Tについて>
  佐々木化学薬品株式会社
  担当:機能性化学品事業課
  電話:075-581-9141
  電子メール:skc500@sasaki-c.co.jp

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