地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
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高分子分野(ご利用者向け)

プラスチックやゴムなどの高分子材料、及びそれらの複合材料の業界支援及び研究開発を行っています。「高分子材料による環境調和素材の開発と普及」をスローガンに掲げ、高分子系の環境素材の開発をリードし、京都市企業への展開、環境モデル都市である京都の目標達成に貢献することを目指しています。

業務内容

(1)研究・技術分野

高機能性プラスチック材料に関すること

  • ナノセルロース、無機フィラー強化複合材料の高性能化
  • ポリマーブレンド・アロイ技術による材料改質

プラスチックの成形加工技術に関すること

  • 軽量・高強度なプラスチック発泡体
  • プラスチック発泡体の気泡微細化手法の検討

セルロースナノファイバー(CNF)、CNF強化プラスチックの普及について

  • 企業マッチング、サンプル提供や個別支援を実施

(2)技術相談・指導業務

各種プラスチック材料の成形品、積層品、発泡体及び繊維強化プラスチック(FRP)成形品における引張、圧縮、3点曲げ強度等をはじめとした機械的特性評価、プラスチック成形品の耐衝撃性、プラスチックフィルムの粘弾性特性評価、樹脂材料の接着強度や、プラスチック製品のクラック、膨れ、ブリード発生といった成形不良原因の究明、製品や部品の汚れ、異物混入等の原因究明、対策方法のほか、プラスチック及びゴム材料の熱プレス成形法、樹脂コンパウンド材料の流動特性評価等の技術指導を実施。
 国内のセルロースナノファイバー(CNF)の情報を集約しており、用途に応じたCNFのご紹介、企業マッチングが可能。

(3)依頼試験・分析

プラスチック製品、FRP成形品、紙製品等の強度評価試験(引張試験、圧縮試験、3点曲げ試験)、及びこれらの製品の微小付着物、混入異物、変色・変質部などの赤外分光分析(顕微ATR法、ダイアモンドATR法)による用いた定性分析、プラスチック及び有機物の熱分析(熱分解、熱膨脹、融点など)を実施。

(4)人材育成・研修業務

  • ORT事業(年3-4企業に実施)
    有機材料分析技術、物性評価やプラスチック成形加工等
  • NEDOプロジェクトを核とした人材育成、産学連携等の総合的展開/セルロースナノファイバー先端開発技術者養成に係る特別講座(東京大学、京都大学、産業技術総合研究所と共同実施)

主な取扱設備機器

  • 万能試験機
    Autograph AG-Xplus (株)島津製作所社製
  • 赤外分光分析装置
    Frontier Spotlight 150i パーキンエルマー製
  • 精密万能疲労試験機
    電磁式疲労耐久試験機 EMT-1kNV-30 (株)島津製作所社製

主な研究シーズ

  • セルロースナノファイバーの製造と高植物度ナノコンポジットの作製

     セルロースナノファイバー(CNF:ナノサイズのセルロース繊維)の製造技術、CNF/ポリマー複合化による高植物度、高性能ナノコンポジット及び軽量かつ高強度な発泡体を開発しています。再生可能資源であり、高いポテンシャルを秘めたCNFを利用した新規材料の創製に取り組んでいます。
  • 発泡成形技術

     架橋構造の制御やポリマーブレンドによる熱硬化性樹脂の微細発泡に関する研究、従来のフロンガスや炭化水素系のガスに代わる低環境負荷・不活性な窒素ガス等を発泡剤に用いた熱可塑性樹脂のバッチ発泡、射出発泡における気泡微細化に関する研究を通して、軽量、省エネ、高性能な部材の開発に取り組んでいます。

担当研究会

  • 京都合成樹脂研究会

担当者

  • 仙波 健
    プラスチック成形加工、複合材料技術
  • 伊藤 彰浩
    プラスチック成形加工、化学工学
  • 野口 広貴
    高分子合成、高分子材料設計
  • 北川 和男
    繊維強化複合材料の界面設計、バイオベース材料
  • 横田 久幸
    セルロースナノファイバーの事業化支援